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「風の谷のナウシカ」 / 84点 1984年公開 |
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原作‥‥‥宮崎駿 監督‥‥‥宮崎駿 声の出演‥島本須美 辻村真人 京田尚子 納谷六郎 |
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文明が崩壊し、腐海と呼ばれる有害なガスを出す森が蔓延する未来世界を舞台に、国家間の戦争と少女ナウシカの活躍を描いた作品。記念すべき、宮崎駿さん原作&監督作品第1作目。 美しすぎる映像に、過去なのか未来なのか分からない独創的な世界観、主役が美少女、と既に宮崎節は完璧に完成しております。また腐海、オウムに代表される「環境問題」をテーマとしている点なども興味深く、何か心に残るモノを持っています。 しかし、原作(ご本人による漫画)の半分も描かれていない為、非常に無理矢理に終わった感あり。実際戦争なんかも終結していなかったし、ナウシカさんの行動も少々突発的過ぎ。 ただ、未だに人気の高いナウシカさんの信念の通った言動とかは格好良かったし、宮崎作品を語る上では外せない事は確か。 やっぱ見ておくべき作品でしょう。 |
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「天空の城ラピュタ」 / 86点 1986年公開 |
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原作‥‥‥宮崎駿 監督‥‥‥宮崎駿 声の出演‥横沢啓子 田中真弓 寺田農 初井言榮 |
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財宝が眠ると言われている空飛ぶ城「ラピュタ」を巡り、鍵を握る少女シータと彼女を狙う悪党との戦いを描いたファンタジー作品。 舞台設定は機械などは「ナウシカ」と共通してるものの、街などちゃんと人間が住める文化が存在しています。お話もナウシカ程難解ではなく、少女シータと少年パズーの2人が悪党から逃げつつ、最後にはラピュタの謎が絡んで行くという、明快なファンタジーに近づいていて、子供から大人までみんな楽しめる作品になっていると思います。 私はかなり楽しめました。シータを始めとしてキャラクターは魅力的だったし、ラピュタの幻想さ、ミステリアスさも十分堪能出来ます。また、宮崎アニメならではのよく動く絵も見事。後半、ラピュタ内部での戦いは本当にハラハラドキドキしました。 唯一難点があるとすればラピュタの謎が完全には描ききれていなかった点。予想すれば簡単に分かるとは思いますが、そこまで描いてくれれば90点台は固かった。 というわけで、こちらも勿論マストです。 |
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「となりのトトロ」 / 98点 1988年公開 |
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原作‥‥‥宮崎駿 監督‥‥‥宮崎駿 声の出演‥日高のり子 坂本千夏 糸井重里 島本須美 |
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日本の古き良き田舎を舞台に、引っ越してきた家族と可愛い妖精(?)トトロとの交流を描いたハートフルアニメ。ちなみに私が初めて見た宮崎アニメです。 今までは戦いなどがメインでしたが、本作はそういったモノは一切無し。独特の機械も一切登場せず、古き良き理想の家族、庭を流れる小川などの自然描写、子供の頃誰もが一度は心躍らせたミステリアスな家、妖怪、お化けなどが丁寧に描かれており、日本人なら誰もが共感出来ると思います。 また宮崎駿さんの「可愛い面」が全面に押し出されています。ぬいぐるみなど大ヒットしたトトロ家族、猫バス、まっくろくすけなどは本当に可愛い。ちょっとした怖さがありながらもユーモア溢れる描き方がされており、子供心に楽しかったなぁ。 後半は病気に伏せる母親の為の大冒険が展開し、これもドキドキワクワク。優しいお母さんも素敵だったし、小学生の頃は何とも思わなかったけど、今見ると涙が止まりません。 家族の絆、妖怪というミステリアスさ、自然描写、共に完璧。これを見なければ宮崎アニメは語れません。それと日高のり子さん、坂本千夏さんの演技も最高。やっぱプロの声優に限るね! 余談ですが、劇場公開時は「火垂るの墓」と同時上映だったらしく、トトロでホンワカとした後に戦争物で気分が暗くなるという現象が起こったそうです。一緒にやっちゃダメだろう。 |
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「魔女の宅急便」 / 95点 1989年公開 |
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原作‥‥‥角田栄子 監督‥‥‥宮崎駿 声の出演‥高山みなみ 山口勝平 戸田恵子 佐久間レイ |
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古き良き英国のような都市を舞台に、一人前の魔女になる事を夢見る少女キキの成長を描いたハートフルアニメ。単発の映画としては宮崎さん初の原作付き。 今回のテーマは「少女(思春期)の成長」。一人前になるべく、パン屋の二階で住み込みを始めた少女キキ(使える魔法は空を飛ぶ事だけ)。宅急便の仕事をしながら、飛行機の発明に熱心な少年トンボと出会い、恋心を覚えながらも懸命に一人前になろうと切磋琢磨します。 今までの宮崎アニメには無かった恋愛要素、思春期の成長などがメインに描かれているものの、ジジに代表されるコミカルさ、テンポの良さなど、良い点はよりクリアになっています。 「トトロ」とは違うものの、こちらもまた非常に素晴らしいです。明快な起承転結、ナイーブな少女の描き方などは、シンプルではあるが故に感情移入もしやすく、老若男女に受けると思います。 またキャラも良い。健気だけど、辛い事にはすぐに凹んでしまう少女キキ、意地悪な性格のジジ、今風な感性のトンボ、暖かくキキを見守るオソノさんなど、皆魅力的で愛着が沸きます。 テーマソングを歌うユーミンの曲も印象的だし、見終わった後に爽快な気分になる事間違いなしです! |
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「紅の豚」 / 84点 1992年公開 |
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原作‥‥‥宮崎駿 監督‥‥‥宮崎駿 声の出演‥森山周一郎 加藤登紀子 岡村明美 |
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呪いによって豚にされてしまった飛行機乗りと少女の冒険を描いた、宮崎アニメ初の男性主役アニメ。 森山周一郎氏の超名言「飛ばねえ豚はただの豚だ」でお馴染みの本作。宮崎アニメの中では比較的地味な作品として語られがちで、私も正直細かい話は覚えてないんですが、中性的な物語が多い宮崎アニメの中でも男臭い作風なのが印象的。 また、呪いで豚というファンタジー要素はあるものの、それ以外は現実的な設定ばかりなのも珍しい(飛行機の造形とか)。結果的に日本名作劇場のような雰囲気になってしまい、だから人気が出なかった(もしくは豚が主役だったから?)のかもしれないですね。まあ、「魔女の宅急便」よりヒットしましたけど。 私はというと、ちと難解さを感じましたが、ラストのボカスカとした殴り合いを含め、セクシー系のヒロイン、そして三角関係など、今までの作品よりも人間臭い輩が多かったので、結構面白かったと思います。 でも、あんまし覚えてないんだよね〜。1回しか見てないし、日テレ放送してくれないし。ナウシカはいいからこっちもやってよ。 |
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「もののけ姫」 / 83点 1997年公開 |
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原作‥‥‥宮崎駿 監督‥‥‥宮崎駿 声の出演‥松田洋二 石田ゆり子 田中祐子 |
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太古の日本を舞台に、森の神の呪いにかかってしまった人間の王子アシタカと、動物に育てられた少女サンとの交流、そして人間と動物との壮絶な戦いを描いた古代スペクタクルアニメ。 今までの宮崎アニメの興行収入を塗り替え、更には当時の日本映画記録をも塗り替えた大ヒット作品。ジブリ初のCG技術の投入、首がぶっ飛ぶ程の残酷描写、そして芸術性をも備えた難解なお話と、色々と話題になりました。 物語は森の神を殺してでも土地を開墾しようとする人間に対して戦いを挑むサンを主軸に、中立を保とうとするアシタカやらが絡んで行くと言った感じです。 当時、劇場に行って物凄い混んでいたのを思い出しますが、今になって冷静に見てみると、この作品は宮崎駿氏の凡そ凡人に理解出来ない芸術性とテーマが詰め込まれて、正直意味が分かりません。「○○をすると○○になる」という分からなければ物語が理解出来ない構成がほとんど宮崎氏の脳内でのみ完結しているので、こっちはただ映像を追うので精一杯。まるでスタンリー・キューブリックの映画を見てるかのよう。 映像そのものは過去最高だし、魅力的な人物もかなり多いんですが、何度見ても、森の神の意図している事は分からなかったし、アシタカの心情などもおぼろげ。 正直に言うと、どうしてあんなにヒットしたんだろうなぁ。私の意見に納得出来ない人は作品見てや。 |
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「千と千尋の神隠し」 / 100点 2001年公開 |
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原作‥‥‥宮崎駿 監督‥‥‥宮崎駿 声の出演‥柊瑠美 入野自由 夏木マリ 菅原文太 神木隆之介 |
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呪いによって豚になってしまった両親を助ける為に、神様用の温泉宿で働く事になった少女、千尋の成長を描いた作品。 自身が打ち立てた日本記録を自分で塗り替えた、現在(2006年8月)日本映画史上最大のヒットアニメ。個人的には宮崎アニメの中でも最高傑作だと思っています。 前半は千尋(千)が宿屋で他の人達と一緒に働く様子が描かれ、後半になると湯婆やハクの秘密を追うという展開になっています。 前半は「魔女の宅急便」のような明快な展開で、後半は「もののけ姫」のような複雑なお話なんですが、しっかりと最後には全てが分かるようになっている為、難解ではありません。私から見ると、宮崎氏の独創的な全ての個性が絶妙なバランスによって、奇跡的な作品になったとすら思えます。 とにかく私はこの作品の雰囲気が好きなんです。神秘的で、でもちょっとだけミステリアスな独特な世界感。トトロにも出てきそうな個性豊かで可愛いキャラ、しっかりと盛り込まれた自然破壊反対のテーマ性。そして、少女らしい弱さがありながらも、歴代の宮崎少女に負けない芯の強さを持った千、更には美少年ですよ。これ以上の事を宮崎アニメに望むのは無理でしょう! 声優さんも決して悪くなかったし、2時間なんかじゃ短すぎるとも思える程テンポの良い展開。日本以外ではそんなに受けなかったらしいですが、この独特の和風感は日本人なら好きにならないはずがないよ。 って事で、私はこの作品こそ宮崎アニメの最高傑作だと信じて疑ってません。 |
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「ハウルの動く城」 / 70点 2004年公開 |
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原作‥‥‥ダイアナ・ウィン・ジョーンズ 監督‥‥‥宮崎駿 声の出演‥倍賞千恵子 木村拓哉 美輪明宏 我修院達也 |
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魔女によって90歳のおばあちゃんになってしまった18歳の少女ソフィー。彼女は街を出て、呪いと解く旅に出る。その途中、流浪の旅を続ける魔法使いハウルの住む城に住む事になった‥‥。 という、美青年とおばあちゃんの交流を描いたファンタジー・アニメ。 原作とはかなり違う設定になってるらしいですが、本作は「もののけ姫」以上の難解さを含んだ、宮崎さんにとっては最高の作品であろうとも、見ているこっちには酷く不親切な作品だと思います。 とにかく説明が無さすぎ。今の行動にはどういう意味があるのか。そう言ったものがごっそりと無いので、全てこっちで想像しないといけません。 ハウルの素性がほとんど分からないので、一体何が言いたいのかさっぱり分からない。どことどこが戦争をしているのか、ソフィーの呪いは何をして解けたのか、サリマンは何を考えていたのか、と分からない事だらけ。 そのくせ、テンポはやたらと早いんで、おいてけぼりを食らってしまいます。 それと前々から言われていた声優問題。木村拓哉さんは決して下手ではなかったが、プロに比べれば明らかに劣っていたし、何と言っても倍賞千恵子さんが不満。おばあちゃんの声は良かったけど、若い時の声は実際にもっと若い人にやってほしかった。違和感を感じてならなかったっす。 「もののけ姫」以降、プロの声優さんを使わなくなってきてますが、今回はそれが完全に裏目に出てましたね。 というわけで、私が見てきた中でも最悪でした。 もっとさ、分かりやすい作品作ってよね! |
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「ゲド戦記」 / 75点 2006年公開 |
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原作‥‥‥アーシュラ・K・ル=グウィン 原案‥‥‥宮崎駿 監督‥‥‥宮崎吾郎 声の出演‥岡田准一 菅原文太 手嶌葵 田中裕子 風吹ジュン |
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中世世界を舞台に、父を刺し逃げ出した王子と偉大なる魔法使いの男、そして両親から虐待を受けていた少女との心の交流を描いたファンタジーアニメ。 監督は宮崎駿の息子、吾郎氏。原作は外国人なんですが、宮崎駿氏の書いた「シュナの旅」という作品も元にしている為、原作者からは文句が出ているとか。 物語は父を刺した為逃亡していたアレンがハイタカと出会う所から始まり、ある街でテルーらと出会います。その街には永遠の命を欲している魔女がいて、ハイタカが彼女と戦う、と言ったストーリーです。 スタジオジブリ史上最もネガティブで内気な青年が主人公の本作。ヒロインも極度の人見知り。そんな主人公達の為、説明がほとんど無く、事情を汲み取るのに大変苦労します(特にアレンが父を刺した理由)。 映像や音楽に関しては流石のジブリ印なのでさして文句はありませんが、ジブリらしさの感じられないありきたりなストーリー、暗めのキャラクター、そしてメインキャラにただの1人も声優を起用していないなど、ジブリ本来の良さが消えていってる気がします。。 「死があるから生が素晴らしい」というテルーの台詞は結構ググッと来ましたが、それを表現する物語が微妙である為、個人的にはあまり面白くなかったというのが正直な感想です。 ゲドって主人公の事じゃないし、手嶌葵の歌も微妙だし、で、どうにもこうにも消化不良。 もう外国人作家の作品を選ぶのやめたらどうでしょう? ジブリさん。 |
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「崖の上のポニョ」 / 77点 2008年公開 |
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原作‥‥‥宮崎駿 監督‥‥‥宮崎駿 声の出演‥奈良柚莉愛 土井洋輝 山口智子 所ジョージ |
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海沿いの街を舞台に、5歳の少年と人になりたいと願う魚の子の交流を描いた現代ファンタジーアニメ。 「千と千尋の神隠し」以来となる宮崎駿氏原作・監督作品。少年・宗介が海辺でたまたまた拾った金魚のような魚(ポニョ)が人になり、宗介と共に過ごす日々(と言っても2日くらいですが)が描かれています。 ここ最近の作品がどことなくオタク臭い感じだったので原点回帰なのか、今回は「となりのトトロ」を髣髴とさせる童話的な作品になっています。更にCGをほとんど使わず、ほぼ全てを手書きで作っており、絵の細かさで言えば過去の作品には遠く及びませんが内容が童話的なので、これでこれで別に問題は無いと思います。 「ハウル」や「ゲド」に比べれば随分と簡単なストーリーだし、宮崎さんらしい可愛らしさ、遊び心も随所に見受けられます。また、主人公を脇から支えるキャラに元気のいいお姉さんがいる、という点も過去作品を踏襲しており(本作ではお母さんですが)、ジブリらしさはしっかり感じられました。 しかし、やはりそれだけではこの作品はフォローしきれません。とにかくこの作品にはある1点、大きな問題があります。 それはこの作品は「童話」である事です。童話というのは不思議な事が当たり前であり、見る人は「これは童話だから」とあらかじめ思っています。そうしないと終始頭に「?」が浮かんだままになってしまいます。この作品も同様であり、最初から「この作品は童話だから」と思っていないと理解は出来ないと思います。 摩訶不思議な存在であるはずのポニョを宗介やリサ(母親)が何の疑いも無く受け入れている事、嵐で街のほとんどが沈んでしまうのに絶望しない人々、勝手気ままで何を考えているのかよく分からないポニョ本人など、冷静に考えてしまうと理解出来ない事ばかりです。そこらへんをサラッと流して見るのが、この作品なのではないか、と私は思いました。 それともういい加減ちゃんとした声優と使ってほしいです。あんなに下手くそな人ばかりを使って宮崎さんは満足しているのでしょうか? 宮崎駿監督だからヒットしたような気がするんですが、どうですかね? |
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「借りぐらしのアリエッティ」 / 90点 2010年公開 |
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原作‥‥‥メアリー・ノートン 監督‥‥‥米林宏昌 声の出演‥志田未来 神木隆之介 大竹しのぶ 三浦友和 |
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人から物を借りながら床下で暮らす小人の少女と、病気療養でその家にやってきた少年との交流を描いたファンタジーアニメ。 14歳になった小人の少女アリエッティは父と共に「借り」に行くが、そこで少年翔にその姿を見られてしまう。そこでアリエッティは‥‥という物語。「ゲド戦記」に続く宮崎駿氏以外が監督を手掛けた作品です(ジブリ映画監督としては最年少37歳)。 さて、結論から言ってしまいますと「ハウルの動く城」以降のジブリ作品としては、間違いなく最高傑作だと私は思いました。 まずは何と言ってもストーリーでしょう。ここ最近は難解な(というか意味不明な)物語が多めでしたが、本作は「魔女の宅急便」を髣髴とさせるシンプルな少女成長物語になっており、かなりの展開の早さながら最初から最後までしっかり理解しながら見る事ができました。 次に音楽です。フランス人歌手、セシル・コルベル嬢の紡ぐケルティックな音楽はこれまでのジブリには無い新鮮な雰囲気を作っていたと思います(EDも秀逸!)。また「音」も非常にリアルで、靴音や雨音は勿論、小人サイズだからこそ聞こえる轟音の巧みさは見事と言う他ありません。 映像に関しては今更言うまでも無く最高品質。小人ならではの水の描き方、ディテールの細かさは「ポニョ」には無かった繊細さを感じました。 そして何と言ってもキャラクターです。ここ最近は素直に感情移入できない曲者ばかりでしたが、本作のヒロイン、アリエッティは分かりやすい上にとにかく可愛い! ナウシカ、サツキ、キキに匹敵するジブリ最上級美少女キャラだと断言できます。髪を下ろした時の彼女の愛らしさと言ったら‥‥萌えだ!(笑)。 声優の志田未来嬢は可もなく不可もなく(笑)。他も悪くはなかったですが、大竹しのぶさんなどは思い切り「地声」なので、少々イメージがつきにくかったです。というか、キャラ全員が何となく担当俳優さんに似てるんですよね、この作品。 さて、お次は欠点です(汗)。 まずはもう少し全体的にコミカルな演出が欲しかったです。愛嬌のあるキャラが少なく、基本的にはシリアス路線の為、少しは笑いがあっても良かったと思います。 そしてもう一つはクライマックス。”あれ”でも十分良かったとは思いますが、スケールはとてつもなく小さい作品なので、最後くらいは「魔女の宅急便」のような派手なクライマックスを用意してほしかった。 とまあ、ちょこちょく苦言も言ってしまいましたが、前述したように「ハウル」以降では間違いなく最高傑作なので、昔のジブリしか認めないという人にも是非見てもらいたいです。 |