H.e.a.t (ヒート) |
出身地‥‥スウェーデン ジャンル‥‥メロディアス・ハード |
![]() H.e.a.t / 2008年作 / 85点 |
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スウェーデン出身の若手メロハーバンドの1枚目。 雑誌『Burrn!』において異例の大プッシュがなされており、前から気になっていたバンドでした。で、聴いてみてビックリ。私はてっきりメタルコア系かなと思っていたのですが、同郷の先輩TALISMANを髣髴とさせる、古き良きメロディアスハードをやっていたんです。 皆20代前半だと言うのに演奏も実にしっかりしており、Voもどことなくジェフ・スコット・ソートっぽいような気もします。 それにしても、この透明感のある歌メロは久しぶりです。私もこの手のバンドが好きで一時期買い漁ってましたが「悪くはないけど良くも無い」という理由で集めるのを放棄したバンドが山のようにありました。それほど歌メロのセンスが問われるジャンルだと思うのです。 しかし、このバンドはメロディもしっかりと印象に残るレベルに達しており、北欧のひんやりとした冷たさとロックな熱さの絶妙な感覚が伝わってきます。『Burrn!』で大プッシュされた理由も分かりましたわ。 お気に入りは「Stay (2008 Version)」。昔のリレコーディングのようなんですがこれが実に素晴らしい。このメロディ、ああっ、水晶の涙が零れるかのようです‥‥(涙)。 実に素晴らしい新人の登場です。これからどんな曲を生み出していくのか、楽しみです。 |
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![]() FREEDOM ROCK / 2010年作 / 86点 |
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2枚目。 前作と変わらず、80年代のメロディアスハードロックをそのまま再現しているかのような作風です。前半の方に多少アメリカンな曲も入っていますが、後半はいつもの彼らです。 ‥‥以上です。特に大きく変わってもいないので、これ以上何も書きようがありません(汗)。メロディのレベルも前作とほぼ変わらず、大昇天とまでは言えないものの、どの曲も十分佳曲レベルに達しており、この路線が好きな人なら間違いなく満足出来ると思います。私個人としてはもう少しKeyを大々的に使ってもいいんじゃないかな、と思うんですけどね。1点高いのは、ラスト3曲が続けて良かったので印象が良かったからです(笑)。 お気に入りは「I Can't Look The Other Way」。哀愁系と言うよりかは爽やか系なんですが、この絶妙な疾走感が実に心地良いんです。 他のバンドがスケールをデカくしている中、「メロハー」を貫いてくれて嬉しい限り。是非この路線のままお願いします。 |
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![]() ADDRESS THE NATION / 2012年作 / 88点 |
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3枚目。 諸事情でVoが交代していますが、個人的には新しいVoの方がパワフルに歌えて良いと思います。1曲目「Breaking The Silence」を聞けば、少なくともパワー負けしていると思う人はいないでしょう。 スタイルは特に変わらず80年代の産業ロック、メロハー路線をひた走っています。寄り道はまったくしていません。雄大かつ哀愁漂うメロディ、それを見事に歌い上げるVo、手堅く隙の無い楽器陣と、その質は極めて高く、この手の音楽が好きなら人なら絶対、そうでない人でも「おおっ、なんかカッコイイね!」と言うくらいの作品だと思います。 個人的にはやはり新Voの影響がデカいと思います。どんなタイプの曲でも(と言ってもそんなに広くはないけど)エモーショナルに歌い上げる技量は大したものだと思います。彼のお陰で更にワンステップレベルアップしたと思いました。 お気に入りは「Breaking The Silence」。1曲目を飾るパワフルなナンバー。シングル向けの「Living On The Run」も好きですが、こちらの方がカッコイイと思いました。 確実にレベルアップしていってますね、素晴らしいです。これからも良曲を生み出していってくれる事を願いします。 |
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![]() TEARING DOWN THE WALLS / 2014年作 / 85点 |
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4枚目。 大きな路線変更はなく、本作も良質なメロハー・ハードロックアルバムです。 以上! ‥‥だとちょっと寂しいですかね? でも、本当に大きな変化が無いんで書ける事が無いんです。じゃあ、ちょっと気になる事でも書いてみましょうか。 まず、一番気に入った曲は「Mannequin Show」。Keyが一番目立っていて、メロディも一番哀愁が漂っていたと思います。このバンド、Keyが目立つ曲は私が気に入る確率が高いんですよね。たぶん、往年のメロハーを意識しているからだと思います。 逆にアリーナロック的な曲はあまり好きじゃなく、本作で言うと9番目以降の曲はぶっちゃけ私は全部ダメでした。なので、出来ればKeyメインの曲ばっかり書いてほしいなと思うんですが‥‥まあ無理だろうな。 あと、バラードもそんなにシックリ来なかったんだよね。もっと哀愁を意識してほしいんですっ! ‥‥と、書いてる内に文句が多くなってしまった気がしますが、それを補って余りあるほど良い曲もあるので、この点数です。アメリカンなロックが嫌いで良いロックアルバムを探しているなら、是非ともどうぞww |
HAGGARD (ハガード) |
出身地‥‥ドイツ ジャンル‥‥ゴシック・デスメタル |
![]() EPPUR SI MUOVE / 2004年作 / 80点 |
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ドイツ出身のゴシックバンドの3枚目。メンバーが36人いるらしい‥‥多すぎ! その音楽性は実に荘厳な雰囲気を醸し出すシンフォニック・ゴシックメタルです。シンフォ系楽器も全て本物で、だからあんなにメンバーがいるみたいです。 普通のゴシックバンドは「メタル音楽にシンフォニックを足す」感じですが、このバンドは「クラシックにメタル楽器を足した」と言っていい程にクラシック要素が濃いのが特徴。これなら本当に教会とかでやってもイケるかもしれないです。 フルート、ヴァイオリン、ピアノ、クワイアなど、その凄まじいまでのシンフォ度は圧巻だし、メタル楽器もしっかりとしているので、極上のゴシックと言えるかもしれないですが、私はシレーニアのように「ゴシックでもメリハリとフックをつけてほしい」と思っているので、彼等のやってる音楽はちょっと物足りない。全編に渡ってメタル楽器が出ているわけでもないし、別にクラシックを聞こうと思ってるわけでもないので。せめて1曲は完全にメタって欲しかった。 お気に入りは特に無し。「これは!」というのは残念ながら無かったです。 DVDがついていて、かなーり貴重な映像を拝めましたが、次はもっとメタル楽器とクラシック楽器との融合を目指してほしい所ですね。 |
HANGAR (ハンガー) |
出身地‥‥ブラジル ジャンル‥‥メロディック・パワーメタル |
![]() THE REASON OF YOUR CONVICTION / 2007年作 / 80点 |
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ANGRAの元ドラマー、アキレス・プリースターがANGRAより前からやっていたメロパワバンドの3枚目にして日本デビュー作品。 ややプログレッシブがかった骨太のメロパワという感じで、Drは元より全ての楽器が超がつく程上手い上にテクニカルです。Voもパワフルで低音からハイトーンまで見事にこなしており、ミュージシャンレベルはANGRAと同等かそれ以上かもしれません。 楽曲は疾走曲が多めで、アクセント的にミドルやバラードが入っています。どの曲もパワフルでテクニカル、聞き所盛り沢山で、サラッと聞き流す事を許さない力強さがあります。 ただ、非常に残念な事に歌メロが地味なものが多いです。どの曲もバック楽器の方が耳を惹く感じで、サビに耳を傾けると急にテンションダウンしてしまいます。「Forgotten Pictures」とかサビを印象的なものにすれば名曲になったと思うんだけどなぁ。 お気に入りは「The Reason Of Your Conviction」。イントロに続く2曲目。これくらい分かりやすい曲がもっと欲しかったです。 苦言も言いましたがレベル自体はメチャ高なので、これからも頑張ってほしいです。 |
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![]() INFALLIBLE / 2009年作 / 70点 |
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4枚目。 前作は緊張感溢れる疾走曲が多く、最後まで結構楽しませてもらいました。が、本作ははっきり言って前作よりも楽しむ事ができませんでした。 一つはバラードやミドルテンポの曲が増えた事。約半分がそう言った「ゆるめ」の曲なので、どうも全体的に緊張感が欠けていたと思います。 そしてそれ以上に重要なのが何と言っても「メロディ」です。もはや何度言ったか忘れてしまったくらいですが、メロパワは歌メロが良いかどうかが最大のポイントなんです。 で、本作はそれが甘かったわけです。ストレートに言えば「退屈」。サビで高揚感を得る事は残念ながらほとんどできませんでした。 テクニックには何一つ文句が無いだけに、何とも歯痒い気持ちでしたね。超一流の料理人が一生懸命カップラーメン作ってるみたいな、そんな感じです(カップラーメンがまずいとは言ってません)。 お気に入りは「Dreaming Of Black Waves」。ミドル系のナンバー。あまりバカテクは披露していませんが、妙に耳に残るサビメロがステキでした。 ANGRAが開店休業中の今、離脱組には期待してるんですが、なかなかそう上手くはいきませんね、やっぱり(汗)。 |
HAMMER FALL (ハンマー・フォール) |
出身地‥‥スウェーデン ジャンル‥‥メロディック・パワーメタル |
![]() LEGACY OF KINGS / 1998年作 / 86点 |
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デスメタが横行(?)していた90年代中盤に突如として現れたピュア・へヴィ・メタルの2枚目。 音楽性は今では全然大した事の無い、超正統派ヘヴィメタル。Key無し。ツインGtとDrが疾駆する典型パターンです。その後、ラプソディやソナタなんかが出てきたもんだから、日本ではとことん目立っていませんが、そんなに悪くは無いと私は思います。 声は笑っちゃうくらい激アマなんですが、そんなに音程を外しているとも思えないし、他の楽器も別にヘタじゃないと思います。で、このバンドがいいのは何と言ってもメロの良さ。一度聞けば次は歌えるくらい、キャッチーさを持っています。サビのコーラスもなかなかにいいんです。 お気に入りは1曲目の「Heeding the Call」と「At the End of the Rainbow」。前者は間奏部分の「オーオーオー」というのがいい。後者はバラードだが、サビでトーンが落ちるという珍しさ。でも、そのメロがたまらなく勇壮です。 |
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![]() RENEGADE / 2000年作 / 88点 |
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3枚目です。これまた世間での評価は低いですね。何でだろ? 個人的には最高傑作です。 さて、批判の多い原因は1曲目にあります。今まで疾走曲を頭に持ってきていたのに、いきなりミドルから始まります。でも‥‥これって凄く良くないですか? 凄く勇壮だし、彼ららしい曲だと思います。 そこからはいつもの彼らの音楽が続きます。もう安心です。格好良いオスカー・ドロニャック(物凄く顔が小さい!)のギター、もはやハンマーフォールの顔になりつつある、ヨアキム・カンスの微妙な声(笑)。彼らに求めらているモノは全部、しかも高純度で昇華されていると思います。 お気に入りは「Raise the Hammer」。インストナンバーですが、非常にスリリングで良いです。 |
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![]() CRIMSON THUNDER / 2002年作 / 87点 |
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順調に出ている4枚目。‥‥もう好きな人しか手にしない数ですな。私はやっぱり好き! で、なーんにも変わってません。でも、ヨアキムの声が何故か今になってうまくなっています。何故今頃‥‥。まっ、嬉しいからいいんですけど。 で、他の部分はもう言う事無いですね。大仰なコーラスも使っているし、非常に格好よいと思います。 お気に入りは「On the Edge of Honour」。スピード、メロ、共にかなりの高揚感を得られる事間違いなしです。 でも、どうしてこのバンド、日本だと評判悪いんだろう。オスカーの爬虫類系の顔が悪いのか? ガンダムのジムみたいに特徴が無いからか? でも、やられ役じゃないと思うんだけどな。 |
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![]() CHAPTERX:UNBENT UNBOWED UNBROKEN 2005年作 / 70点 |
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5枚目。 「例え世界が変わろうとも、彼等だけは永遠に変わらない!」な程何も変わっていない、正統一直線なピュア・メタルです。音のバランスや、メンバーテクなんかは過去最高と言っていいでしょう。 んが! 何だかメロディが地味になってません? イントロとかは「いつもパターンだけと楽しませてくれるんでしょう?」的なのに、サビでいまいち盛り上がらない。そろそろネタ切れなのか‥‥。 それと疾走系が少ないのもマイナス。アルバムの途中に1曲は入れていた馬鹿疾走が無いのは辛い‥‥。 お気に入りは「SECRETS」。珍しく6分以上ある曲。でも、サビが心地良くて好きです。 日本では目立たなくても私は好きだったら彼等。しかし、どーも期待外れな感が否めません。次はもっと良いのを作ってくれる事を期待してます! |
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![]() THRESHOLD / 2007年作 / 75点 |
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ピュア・メタルマスターの6枚目。何でも10周年記念だとか。 さて、ここまで来てもはや方向性が変わるはずも無く、雄々しいコーラスを伴った男らしいヘヴィメタル街道一直線です。 前作は疾走曲少なめ&歌メロ地味という何とも散漫な印象だったんですが、本作は彼ら本来のクサいメロディをかなり取り戻しており、嬉しい限り。 ヨアキムのVoは更に逞しくなっており、演奏も今までの中で最も骨太。しかも今までソロパートなんて全然気になる事なんて無かったのに、今回はやたら格好良いソロが目白押し。ここに来て、更なる高みに上った感があります。 一撃必殺の名曲こそ無いものの、どれも合格点並みの出来です。 お気に入りは「Reign Of The Hammer」。アルバム「RENEGADE」収録の名インスト「Raise the Hammer」(本アルバムにライブ版あり)に匹敵する超格好良いインスト。彼らの作るインストって本当いいね! 是非インストだけのアルバムを出して下さい。 |
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![]() NO SACRIFICE, NO VICTORY / 2009年作 / 82点 |
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7枚目。 勿論ですが、変わっておりません。ただ、前作・前々作が個人的に好盤とは言い難い内容だったのに対して、本作は(少しですが)昔の勢いを取り戻したかのように思います。シンガロング必至の「Any Means Necessary」、久しぶりの大疾走曲「Legion」などはその好例だと思います。 残念ながら過去のアルバムよりも捨て曲が多く(本当惜しいメロディが盛り沢山‥‥)、まだまだ完全復活には遠いと思いましたが、その兆候は確実に見えているので、これからも切磋琢磨して行ってほしいです。 お気に入りは「Something For The Ages」。恒例のインストゥルメンタル。何でこのバンドはインストだけが異常な程カッコイイんですかね? 全部こんな感じだったら98点行ってもおかしくない! ちなみにボートラはTHE KNACKの「My Sharona」。昔PINK CREAM 69がカヴァーしてましたが、そっちの方が良かったかな〜。 |
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![]() INFECTED / 2011年作 / 65点 |
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8枚目。 な、何だ、このつまらないジャケットは!? 今までのダサすぎるジャケットが大好きだったのに!(笑) ジャケットに呼応してか、楽曲もこれまでの欧州の湿り気を帯びた典型的なヘヴィメタルからややモダンな方向にチェンジ。どうやらアメリカをターゲットにした作品のようですな。 が、個人的に言わせてもらうなら本作は極めて中途半端な出来だと思います。アメリカを狙うなら「この程度の変化」じゃダメだと思うし、日本を含めた欧州にとってはこの「ちょっとしたモダン化」が批判の対象になるかと思います。要はどっちつかずなんですよね。やるならやる。やらないならやらない。とはっきりしてもらいたい。もちろん私は(アメリカ狙いのモダン化は)やらない方がいいと思います。 音質は過去最高に良い事だけが、本作の良い所‥‥かな? お気に入りは「Let's Get It On」。歌付きではなく(おそらくボーナストラックの)インストゥルメンタルの方。う〜ん、このリフは好きだな〜。でもきっと、こういうリフってアメリカ圏じゃ受けないんだろうなぁ(汗)。 結論、彼らはずっと欧州でお決まりのピュアメタルをやっていってもらいたいもんです。 |
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![]() (r)EVOLUTION / 2014年作 / 85点 |
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9枚目。 前作がまったくもって彼ららしくなかった為、正直「もう彼らは終わったかな‥」と思っていました。が、本作では原点回帰が図られており、これがまた笑ってしまう程、元に戻っていますw まず、ジャケットからたまりませんw 愛すべき1〜3枚目の頃に戻っています。そして音楽性もダサカッコイイ頃に回帰(アメリカ進出は諦めたんでしょうか?)。シンプルなリズムに分かりやすいリフ、北欧メタルらしい雄々しいメロディと、全てが私が初めて彼らを知った時と同じです。 この方向性は大歓迎です。やっぱり下手な事はするべきじゃないって事なんですかね。にしても、ここまで「元」に戻せるバンドも凄いですね。方向性を変えて失敗して「原点回帰」と謳うアルバムを出すバンドは少なくないですが、大抵は微妙に戻ってしまって結局解散とかありますからね。ここまで見事に戻ってこれた事、私は大いに評価したいです。 お気に入りは「Live Life Loud」。まさしく彼ららしいウォーリアーな1曲です。 |
HARDCORE SUPERSTAR (ハードコア・スーパースター) |
出身地‥‥スウェーデン ジャンル‥‥ロック |
![]() HARDCORE SUPERSTAR / 2005年作 / 80点 |
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スウェーデン出身のバッドボーイズロックンロールバンドの5枚目。 MOTLEY CRUEっぽい危険臭プンプンの格好の面々がやっているのはGUNS N' ROSES、BACKYARD BABIESに近いノリノリのロックンロール。どの曲もグルーヴィーでスピード感もあり、小難しい事を吹き飛ばすようなパワーが漲ってます。 どの楽器も特に凄いわけではないんですが、擦れた感じがたまらなくカッコいいVoや以外とテクニカルな叩き方をするDrなどはかなり良いと思います。 ただ、アメリカンな程スカッとしてるわけでもなく、メロハー程哀愁が漂っているわけでもないので、いまいち決定打に欠ける感じはしますが、前述した通り、小難しい事はとりあえず置いておきましょう(笑) お気に入りは「Bag On Your Head」。グルーヴィーな前奏から一気にかっ飛ばすクールな1曲です。 アメリカンなロックがお好きじゃない人は是非どうぞ。 |
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![]() DREAMIN’IN A CASKET / 2007年作 / 84点 |
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6枚目。 正直、私は前作を聞いて「これ以上は聞かなくてもいいかな」と思ってました。スリージーなロックンロールは確かにカッコ良かったんですが、決め手となる1曲が無く、印象が弱かったからです。 しかし、それでも本作を手にとった理由。それはタイトル曲である「Dreamin’In A Casket」のPVを見たからでした。今までの彼らには無い哀愁漂うメロディと、これまでに培われたダイナミズムが見事に融合されたその1曲で私は完全にノックアウトされてしまいました。 ぶっちゃけ、その曲以上の曲は収録されていなかったというのが個人的な意見ですが、前作よりも更にダイナミックになっており、歌メロもより洗練されキャッチーになったと思います。バラードをただの1曲も入れず、全曲ハードロックでまとめたのも潔いというか、彼ららしいですな。 お気に入りは挙げたように「Dreamin’In A Casket」。この曲は本当に名曲です。クールだけどちょっと切ないッス! |
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![]() BEG FOR IT / 2009年作 / 86点 |
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7枚目。 1曲目「This Worm's For Ennio」を聞いた時に「おおっ、ワイルドアームズみたいだ!」なんて思ってしまいましたが、2曲目以降はいつも彼らでした(笑)。ギタリストがCRAZY LIXXのヴィック・ジーノに変わりましたが、それ以外は特に変化はありません。 しかし前作以上によりメロディに気を使うようになったらしく、どの曲もサビは勿論の事、イントロなどにも印象的で哀愁を感じるメロディを配しており、全体的な印象は前作以上です。ここまでしっかりと「メロディ」が際立っていると、私が当初思っていた「BACKYARD BABIESと同系列」という考え方は見直さないといけないと思います。 正直、後半は今一歩な曲が多めですが、前半はどれもシングルカット出来そうな程の曲が目白押しです。この「哀愁を感じさせながらもロックンロールとしての迫力も維持している」と言うのは、出来そうでなかなか出来ない芸当です。顔に似合わず、結構器用ですな、彼らは(笑)。 お気に入りは「Don't Care 'Bout Your Bad Behaviour」。とにかくイントロがカッコイイ! 勿論、サビもカッコイイんですが、それよりもイントロが素晴らしい。 枚数を重ねる毎に私の好みに近づいていっています。BACKYARD BABIESは活動を停止してしまいましたが、彼らには頑張っていってもらいたいです。 |
HAREM SCAREM (ハーレム・スキャーレム) |
出身地‥‥カナダ ジャンル‥‥ハードロック |
![]() WEIGHT OF THE WORLD / 2002年作 / 70点 |
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カナダ出身のハードロックバンドの9枚目。 ボンジョビとニッケルバックの間くらいの分かりやすいハードロックで、ハスキーなVoが何とも言えない哀愁をまとっているのが特徴。 ぶっちゃけ、あとは特筆するべき事は何も無いんですが、レベル自体はとても高いし、歌も上手い。Gtなどもハードなエッジを見せつつ、時にリリカルになびいたりしていて(特にバラード)、普段ロックとかメタルを聞かない女の子とかも普通に聞けそうです。 ただ、全体的にライトな雰囲気の曲が多いので、個人的にはもっと切ないメロディが欲しかった所ですけど。 お気に入りは「WEIGHT OF THE WORLD」。これ聞いた時、GOTTHARDを思い浮かべてしまいました。そう言えば一番近いバンドはGOTTHARDかもしれませんね。 上記したバンドが好きなら聞いて損無しのアルバムです。 |
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![]() HIGHER / 2003年作 / 71点 |
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9枚目。 基本路線変わり無し。ただ、前より若干哀愁を感じる曲が増えたように感じます。ポジティブな作品も技巧に拘った作品があったりと、捻りを効かせているものが増えたかな。 メタラーはこっちの方が好きになるんじゃないかなと思うんですけど、どうですかね? |
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![]() OVERLOAD / 2005年作 / 78点 |
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10枚目。 またしても変化無し。いや、変化してほしいとは思ってないですけど。 前との僅かな違いは全体的によりパワフルになった感じがするって事ですかね。明らかな違いとまでは行ってないので、結果的にはいつもの彼らなんですけど。 それにしても何故私は毎回70点代なのに、こうして彼らのCDを手にしてしまうのだろう。点数だけでは計り知れない魅力がもしかしたら彼らにはあるのかもしれません。無意識の内にポジティブなメロディを私の体が欲しているのか!?(何をわけの分からない事を‥) お気に入りは「Don't Come Easy」。こういうのをメインにしてくれたら80点代も喜んでつけるのになぁ。 |
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![]() HOPE / 2008年作 / 70点 |
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12枚目にしてラストアルバム。 私は彼らに何の思い入れも無いので、解散を知っても何も思わず、またこのアルバムを聞いても特別最後だから何してるという感じも伺えませんでした。 私は元々彼らとはあまり相性が良くありませんでした。メロディアスではあるんですが、どうも彼らの作るメロディと私の好きなメロディには微妙に食い違いがあるようなんです。はっきり言ってしまえばあまり哀愁を感じないんですよね。おそらくそれは私だけの感想ではないと思います。日本人の好みと微妙に違うからこそ、FAIR WARNINGのように人気を得られなかったんだと思います。 本作もこれまでと同じ路線であり、メロディアスではあるんですが、あまり印象的なメロディが無く、地味な印象を受けました。これまではたまに好きな曲があったんですが、本作ではそれも見受けられませんでした。それでは何故買ったのかというと、「HOPE」というタイトルがカッコ良かったからです(おいおい‥‥)。 お気に入りは特に無し。 これからはそれぞれが別々の道を歩くそうですが、願わくば私の好きなメロディを持った新しいバンドが生まれる事を希望します。 |
80★PAN! (ハレパン) |
出身地‥‥日本 ジャンル‥‥ロック |
![]() 8 CARAT PRINCESS / 2007年作 / 86点 |
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元アイドルユニットだった「ハレンチ☆パンチ」というトリオ娘達がロック路線宣言をして出した2枚目。「80★PAN!」と書いて「ハレパン」と読むんだそうです。なので「HA」として、レビューの順番は書いてます。 私が愛読しているメタル雑誌「BURRN!」にレビューが載っていて、それがかなり好評価だったので聞いてみました。 音楽性はいかにもガールズバンドらしいライトで爽快なロックンロール。「ハードな音のZONE」「子供っぽいジュディマリ」というと分かりやすいかと思います。ただ「BURRN!」にレビューが載るように、ちょっぴり感じる哀愁、しっかりとしたVo、何気に心地良いBaなど、伊達にロック宣言しただけの事はあるなと思いました。 全8曲全てがTVゲームのタイアップ曲で、確かに「そういう趣」もありますが、それがいけないなんて事は全然無いと思います。ゲーム好きだし。ちなみに1枚目には萌え系アニメの主題歌になった曲もあります。 出だしのシンフォニックアレンジが秀逸な「MONSTER DRIVE」、ゲーム『ボンバーマン』に使われた「BOMBER GIRL」(歌詞が微笑ましい)。流麗なバラード「さよならから始まる僕のeternal memories」、サビメロが文句無しに痺れる「CARRY A NEW WORLD」など、どれも秀逸な出来栄え。 うーん、彼女達にはZONEくらい有名になってほしいなぁ。可愛いし。 HM/HRが好きで、更にポップスやアニソン系も好きな人ならかなり気に入ると思います。騙されたと思って聞いてみそ! |
HB (エイチビー) |
出身地‥‥フィンランド ジャンル‥‥シンフォニックメタル |
![]() FROZEN INSIDE / 2008年作 / 72点 |
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フィンランド出身のシンフォニックメタルバンドの3枚目。 音楽性は可憐な女性Voを擁する荘厳な雰囲気を醸し出すシンフォメタルです。こう書けば大体の人が思うでしょうが、NIGHTWISHやWITHIN TEMPTAIONと同系列です。が、両バンドに比べると音の規模が小さく、あまり身構えなくてもあっさり聞けます。 メロディの質もそれなりに高いし、OPにアカペラを持ってくるという高いポテンシャルも評価出来ると思います。が、前述した通り全体的にこじんまりとしていて、イマイチ感動するまでに至らないんです。個人的にはNIGHTWISHのように要所要所でKeyによる「ジャン!ジャン!」とかやってほしかったりするんですが、彼らの場合はそういった派手な事はまったくせず、終始まるで教会のミサのように静かなのです。 これくらいが良いという人ならば、NIGHTWISHより高評価かもしれませんが、個人的には今一歩と言った感じでした。 お気に入りは「It Is Time」。本作中最もハードな1枚目。こういうのがもっと欲しかった。 ジャンルを「シンフォニックメタル」としましたが、ひょっとしたら「ゴシックメタル」の方が合っているかもしれないですね。本人達はどう思っているのか、気になるなぁ。 |
HEAVEN & HELL (ヘヴンアンドヘル) |
出身地‥‥イギリス ジャンル‥‥正統派ヘヴィ・メタル |
![]() THE DEVIL YOU KNOW / 2009年作 / 80点 |
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ロニー・ジェイムズ・ディオ在籍時のBLACK SABBATHのメンバーらによるプロジェクトバンドの1枚目。そしてロニーにとって実質最後のオリジナルアルバムです‥‥(これを書いているのは2010年の7月です)。 ロニー以外のメンバーはトニー・アイオミ(Gt)、ギーザー・バトラー(Ba)、ヴィニー・アピス(Dr)の3人。メタル界を代表する重鎮達ばかりです。 BLACK SABBATHのメンバーによって制作されただけあり、楽曲は当然ながらサバスによく似ています。重く、地を這うようなドゥーミーなメロディのミドルナンバーが大半で、聞いていると何だか地獄で生きるトカゲになった気分になれます(汗)。 とは言え、サウンドは「今」のテクノロジーを使い、極めてヘヴィでタイト。この音楽を60過ぎのおじさん達が作ったとはとても思えません。 この半年後に天に召されるとは思えないほど絶好調のロニーの歌声、重くともしっかり「ロック」しているトニーのギターリフ、ズンズンと胸に響くギーザーのベース、そして的確にボドムを叩き込むヴィニーのドラム。サバスがあまり得意でない私の耳にも十分カッコイイと思います。 残念ながら「Die Young」のような一撃キラーはありませんでしたが、ヘヴィメタルの原型を作り出した重鎮達が今もこうしてしっかりとアルバムを出したって事に敬意を払うべきでしょう。 お気に入りは「Eating The Cannibals」。本作最大の疾走曲。凄いクールなロックチューンです。 ロニーが亡くなった事で、この後どうなるのか‥‥。まさかオジーが加入なんて事は無いよな(だったらサバス名義になっちゃうし)。 |
HEAVENBLAST (ヘヴンブラスト) |
出身地‥‥フィンランド ジャンル‥‥メロディック・スピードメタル |
![]() HEAVENBLAST / 2003年作 / 70点 |
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フィンランド発のB級メロスピバンドの1枚目。 カッコ良さげなイントロに続く疾走曲。んでもって疾走の連続。時たまバラードが入ってまた疾走。シンフォニックなKeyに、叙情メロを奏でるツインGt。そして、常に半音上がっているかのようなへチョイVoと、B級要素は完璧です。 しかし、個人的に言わせてもらえば、ヴォーカルさえちゃんとすれば、普通に日本盤が出てもおかしくないレベルだと思います。楽器はみんなうまいと思いますし。本当にVoだけですね。ハイトーンでのヒョロり具合が笑えてしまいます。これがいけないんだろうけど。 お気に入りは「READY TO FLY」。典型的な疾走ナンバー。ヘヴンリーの曲みたいです。 近くのお店で525円(税込み)で売ってましたけど、それだけの価値はあったと思います。成長してください! |
HEAVENLY (へヴンリー) |
出身地‥‥フランス ジャンル‥‥メロディック・パワーメタル |
![]() SIGN OF THE WINNER / 2001年作 / 90点 |
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フランス出身の4人組バンドの2枚目のアルバム。 音楽性はジャーマン的な格好良いメロディを主体として、Keyもふんだんに取り入れたメロスピ。演奏に問題は無く、安心して聞けます。 帯には「激メロ炸裂!」とあり、確かにその通りだと思います。終始怒涛の疾走をかましてくれるし。歌詞もなかなかいい。 問題は二つ。一つはそのメロディ。先輩方のフレーズをもろにパクッたフレーズが随所に出てきたりします。その量たるや偶然では片付けられません。でも、怒涛の疾走をぶちかましてくれるから許す。 そして残るは声。これは万人受けしにくいんじゃないかと思います。強烈なハイトーンで、変に耳に残る。分かりやすく言うなら、「チン○ンをペンチで引っ張られるとこんな声が出る」ってなところだろうか・・・。 とにかく、初めてこの声を聞いた時は「・・・こいつ、大丈夫かよ」と思いましたね。もっとも、歌えてないというわけではないんですが。 とまあ、すぐさま万人受けするかというと色々と難しそうですが、メタルを聞き慣れた方は是非聞いて欲しいです。 お気に入りは最初の3曲(イントロ除く)の「Destiny」、「Sign of the Winner」、「The World Will be Better」。まさに激メロです! |
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![]() DUST TO DUST / 2004年作 / 85点 |
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超期待されて出た3枚目。賛否両論ありますが、私は悪くは無いと思います。 内容は相変わらずの疾走メロスピですが、各楽器がよりタイトになり、同時にプログレッシブな展開を見せるようになりました。だから前と違って単純にヘドバンできなくなって批判が出たんですね。 ですが、部分部分のメロの強さは前よりも高いと思いますし、Keyの使い方も良くなったと私は思います。チンチン捻り(笑)のVoも上手くなりましたし、正統な進化だと思います。 お気に入りは何と言っても「Fight for Deliverance」。サビ終わりの怒涛のDr、Gt、Key乱舞がたまらなく格好良いです。色々と変わりましたが、いい作品ですよ。 |
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![]() VIRUS / 2006年作 / 90点 |
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3人が脱退し、一度は崩壊しかけたもの、見事を復活を果たした4枚目。 前作で少々プログレチックな展開を見せましたが、今回もその路線。ただ、今回は曲のバリエーションを増やしつつも、曲単体の出来はかなり良く、相変わらずの爬虫類系Voさえ克服すれば、メタルファンの多くが満足出来る作品だと思います。 それと、新メンバーが上手いっすね。Gtは前はどこか怪しさがありましたが、新メンバーさんは一糸乱れぬ早弾きを随所で聞かせてくれます。 疾走感こそ確実に減少しつつありますが、構成、音色の使い分けなど、出来そのものは確実にレベルアップしてると思います。最初の数曲だけ聞いてもこのアルバムの真価は決して分からない曲配分もGOOD。 まあ、マニア大失禁の2枚目に比べると確かにインパクトこそ無いですが、長く聞けるアルバムだと思います。 お気に入りは「THE POWER&FURY」。本作最速。今までの路線の曲ですね。ちなみに「SPILL BLOOD ON FIRE」が2曲あり、片方は何と日本語。でも、下手で歌詞見ないと何言ってるか分かりませんでした;; というわけで、今までの中で一番「スルメ」なアルバムです。聞き込めば、最高傑作になりえる可能性大です! |
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![]() CARPE DIEM / 2009年作 / 86点 |
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5枚目。ちなみにタイトルは「カーペ・ディエム」と読み、ラテン語で「日々を強く生きろ」みたいな意味らしいです。 さて、エロすぎるジャケットについつい気をとられがちですが(笑)、中身の方はダーク&ヘヴィだった前作から一転、出世作となった2枚目「Sign Of The Winner」に近い、非常に明るいタイプの曲が大半を占めています。 とは言っても、疾走感は更に低下していて、竜頭蛇尾疾走する曲は僅か2曲です。疾走感までも求めるのは危険と言えます。 私はと言うと、明るいのはあまり得意じゃないですし(コーラスが鬱陶しい!)、疾走感が減ったのもマイナスだと感じました。が、元々このバンドはメロディに関しては非常に優れたセンスを持っており、多くのマイナス要素をメロディの良さがカバーしていると思います。 QUEENっぽい感じのする「A Better Me」、疾走感が心地良い「Ashen Paradise」や「Ode To Joy」、退屈しないミドル「The Face Of Truth」、物凄くどこかで聞いた事のある気がする「Save Our Souls」など、どれも実に彼ららしい出来栄えに仕上がっています。 ただ(実は前作もそうでしたが)、VoからGt、Drに至るまで、あまりにも綺麗に「補正」されてしまっており、個人的にはもう少し人間らしいサウンドにしてほしいですね。特にDrは打ち込みっぽさが凄く出ているので聞いてて全然楽しくない‥‥。 お気に入りは「Save Our Souls」。このサビ、どっかで聞いた事あるんだけど、誰の曲だったっけかな〜。とずっと考えてしまう1曲。 気がつけば彼らもデビュー10周年ですか‥‥。まさかここまで生き残るとは予想していませんでした。しっかり頑張っているようなので、早く来日してくれ! |
HEAVENS GATE (ヘヴンズ・ゲイト) |
出身地‥‥ドイツ ジャンル‥‥メロディック・パワーメタル |
![]() LIVIN’ IN HYSTERIA / 1991年作 / 80点 |
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マニアックなメタラーの中では結構有名なジャーマンメタラーの2枚目にして日本デビュー作。 HELLOWEENからの影響がモロ見えの典型的なジャーマンメタルで、荒さの残る演奏や微妙なVo、迫力不足のサウンドなど、B級感丸出しながら一生懸命に印象的なメロディを紡ごうと頑張っている様が想像できて、何だか微笑ましいです。 実際メロディ作りにはそれなりのセンスを感じ、「Livin' In Hysteria」や「Empty Way To Nowhere」「Gate Of Heaven」などはメタラーの血が滾ります。ミドルがつまらないという、お約束なオチもついてますけどね。 まだまだ経験不足と言う印象で、残念ながら私はそれほどズキュンとは来ませんでしたが、疾走感溢れるB級メロパワが好きが人は聞いてみて損は無いと思いますよ。 |
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![]() HELL FOR SALE! / 1992年作 / 70点 |
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3枚目。 前作は良くも悪くもジャーマンメタル一色という感じでした。しかし本作は曲毎にカラーが随分と異なり、アメリカンな曲、ジャズっぽい曲、一風変わった楽器を使った奇妙な曲など、中にはメタラーには些かな退屈な曲も収録されています。 で、私はと言うと退屈でした(汗)。ミュージシャンレベルが高い人達なら様々なジャンルに挑戦してもそれなりに様になるものですが、残念ながら彼らにはまだそこまでの力は無かったようです。元々ミドルで秀曲が作れなかった彼らですからね、どうも散らかっただけでまとまりに欠けると感じました。 |
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![]() PLANET E. / 1996年作 / 84点 |
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ヘヴィメタルにとって冬の時代だった4年間をすっ飛ばして出た4枚目。 前作を踏襲したバラエティ豊かな楽曲が並んでいますが、垢抜けていなかったこれまでに比べ、一気にメジャークラスの演奏力とクオリティを備えたと言ってもいいと思います。 「Livin' In Hysteria」以上に気に入ってしまった「On The Edge」、10分以上ありながらだれる事無く聞かせる「Noah's Dream」など、個人的には本作が一番良いように感じましたが、世間ではほとんど無評価だったらしいですね。まあ、当時はこういう正統派メタルが壊滅状態で注目もされていなかったらしいですから、仕方ないのかな。 でも良い作品だと思うだけにちょっと悲しいです。 |
HEED (ヒード) |
出身地‥‥スウェーデン ジャンル‥‥正統派ヘヴィ・メタル |
![]() THE CALL / 2005年作 / 87点 |
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元ロスト・ホライゾンの超絶シンガー、ダニエル・ハイメン率いる正統派メタルバンドの1枚目。 まず、ロスト・ホライゾンで聞けたやりすぎなまでのドラマチックな音楽はここにはありません。本作で聞けるのはモダンな要素も取り入れた実に実直かつ、シンプルな正統派へヴィ・メタルです。疾走曲は1曲もありません。 つまり、ロスト・ホライゾンを期待するとコケるという事です。 しかし! 私はこっちの方が好きです。グルーヴィーで迫力のあるGt(この人もロスト〜です)、バッコンッ! と唸るDrが奏でる愚直なまでのメタル命! なメロディーはメチャ格好良いと思うし、ダニエルの緩急をわきまえた圧倒的な歌唱も相変わらず凄すぎます。 即効性はやや薄いし、曲のヴァリエーションも全然無いですが(やっぱ疾走曲は1つは欲しい)、聞き込めば人によってはロスト〜より好きになる人、いると思います。 そう、それは私です。こういう正統派聞いたの久しぶり〜。 お気に入りは「ENEMY」。キャッチャーなサビメロが大好きです。アコギの中でダニエルのVoが冴えまくる「NOTHING」も素晴らしいです。 私はこれからダニエルがこっち路線で行っても応援します! |
HEIMDALL (ヘイムダール) |
出身地‥‥イタリア ジャンル‥‥メロディック・パワーメタル |
![]() THE ALMIGHTY / 2002年作 / 70点 |
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イタリア出身のメロパワバンドの3枚目です。 前まではVoが激烈にヘタクソで、聞くに耐えない作品だったらしいですが、今回からは中域で渋く歌うVoになった事で一般メタラーにもアピール出来る作品になっています。 音楽性はと言うと、あまりシンフォニックではないエピックメタルです。ド疾走こそしないものの、男気溢れるナンバーが多くファルコナーに近い感じです。 前までもその路線だったらしいですが、Voがヘポだったお陰でほとんどその力を発揮してなかったらしいです。 ただ、それであっても歌メロが全体的に地味です。大仰なコーラスなども使用せず、更にサビでも声質が変わらないので、全体的なイメージが弱いんですな。悪くはないけど。 お気に入りは「THE CALLING」。一曲目なので比較的印象が強かったですが、最後まで強かったです(笑)。 決して嫌いではないので、是非これからも頑張ってほしいですね。 |
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![]() HARD AS IRON / 2004年作 / 83点 |
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4枚目。Voは変わっていません。良かった‥‥。 今回はゴツいにも程があるとんでもないジャケに相応しく、エピック性はやや減退し、マノウォー系の剛直メタルになっております。 このVoならどっちでもイケると思いますが、こちらでもいい渋い声を聞かせてくれますね。やっぱVoはうまくなくちゃいかん。 ただ、歌メロの地味さは変わらず。前に比べるとかなり改善されましたが、それでもまだまだ。これ以上劇的にやってくれるバンドはごまんとおりますな。コーラスももっとうまく使ってほしい気分。疾走一直線系が一曲しかないのもちとマイナス。 ベクトルや音楽性なんかは嫌いではないだけに、残念です。次は疾走系を増やして印象的なメロディを用意してください! |
HELLOWEEN (ハロウィン) |
出身地‥‥ドイツ ジャンル‥‥メロディック・パワーメタル |
![]() KEEPER OF SEVENKEYS 1&2 / 1987年&1988年作 / 93点 |
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全世界にジャーマンメタルの素晴らしさを教えつけた超名盤2枚。これ無くして、今のメタルは無かったでしょう。 メタルを聞く者ならこれを素通りする事は絶対出来ません。ツーバスを連打する疾走感、カイ・ハンセン、マイケル・ヴァイカートによる明るくもメタルらしいドラマ性に溢れたメロディ、そして稀代のハイトーンVoマイケル・キスク‥‥。 ジューダスやメイデンが作り上げたヘヴィメタルという音を更に進化させ、より一般的にしたのが彼らの功績だと私は思っています。 正直、1はあまり好きではないのですが、2はもう本当に超名盤。メロパワ好きは泣いて悶絶する超名曲「Eagle Fly Free」。これを聞いた時の感動はまだ忘れていませんよ。 世間では「Keeper of Sevenkeys」の人気が高いですが、私は何と言っても「March of Time」と「I Want Out」が好きです。私がまだクソガキだった頃のアルバムですが、成長した今でも聞いて格好良いと言えます。 あまりにも有名なので、もう言う事は無いですが、とにかくメタルを好きだと言う奴は絶対聞きましょう。名盤! |
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![]() MASTER OF THE RINGS / 1994年作 / 90点 |
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カイ・ハンセンとマイケル・キスク(とDr)が脱退。4枚、5枚では方向性まで変わり多くのファンを失望させたハロウィンがついに戻ってきた! と言われたハロウィン復活第1段。 Voがアンディ・デリスに変わり、Drがウリ・カッシュ、Gtがローランド・グラポウにチェンジされて作られた本作はまさにハロウィン節炸裂の名盤となっております。 怒涛の疾走曲、茶目っ気たっぷりの曲、心に染みるバラードと、どの曲もハロウィンでありながら進化しています。メンバーが変わってもハロウィンは変わりません。私の中ではハロウィン=アンディですし。 お気に入りは何と「Secret Alibi」。あんんまり目立たないですけど、私はもうメチャメチャ好きです。 新生ハロウィンを告げるに相応しい名盤です。 |
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![]() THE TIME OF THE OATH / 1996年作 / 87点 |
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変わってません。メンバーも変わってません。なので、もう安心して聞けます。 前まではヴァイキー(マイケル・ヴァイカート)がほとんどの曲を書いていましたが、今回は他のメンバーも作曲しているので、ちょっとバラエティに富んでいます。でも、カボチャに変わりはありません。 前が好きなら間違いなく買いです。お気に入りはハロウィン屈指のバラード「Forever and One」。この曲の為だけに買っても後悔しないかも、な1曲です。 |
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![]() BETTER THAN RAW / 1998年作 / 88点 |
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より激しくなった8枚目。基本路線は変わっていませんが、2曲目の「Push」を聞いた時は「何か凄い事やってんな」なんて思いました。絶叫が凄いよ。でも、その後はいつものハロウィン節です。 もう方向性は同じなので言う事は無いのですが、8枚目でも素晴らしい曲を作れてします辺り、さすがメロパワの元祖は違うな、と関心します。ほんま、ヴァイキーは凄い男だわ。 お気に入りはラストの「Midnight Sun」。最後にこんな怒涛の疾走曲を持ってくるなんて卑怯だよ。 やっぱり凄いわ、カボチャの野郎どもは。今回は魔女のおねーさんに煮込まれますけど(笑)。いい事無いね、彼は。 |
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![]() THE DARK RIDE / 2000年作 / 90点 |
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9枚目。貫禄だね。 今回の作品はタイトル通り、アルバム全体が暗く重いのが特徴です。なので、以前までの明るい音楽を期待するとちょっとコケます。ただ、決してヘヴィになったとかではありません。あくまで「雰囲気が暗くなった」だけです。 相変わらず疾走しているし(ミドルテンポのもあるけど)、メロディもちゃんとしています。私はメロディの質そのものが暗くなったとは思いませんでした。 ベテランはちょっとくらい方向性を変えたくらいでは、根底のものは変わらないんだと思います。 お気に入りは「Mr Torture」と「Salvation」。前者はかなりキャッチーだし、後者はGtリフが格好良すぎです。今までのアルバムの中で一番好きかもしれません。 |
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![]() RABBIT DON’T COME EASY / 2003年作 / 90点 |
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ウリ・カッシュとローランド・グラポウが脱退(というか、クビに)し、新に若い人を加えて作られた第3次ハロウィンです。 タイトルは「幸運はそう簡単にやってこない」という意味で、そのタイトル通り色々と悶着あって出来たアルバムですが、変わってません。いや、元のハロウィンに戻った感じはします。明るくなりましたよ。変わったと言えばジャケがウサギになった事くらい(笑)。 でも、ハロウィンのアルバムジャケってポップさがいいよね。センスを感じるよ。 Drが上手い人になったからか、どの曲も非常にタイトで格好良いです。貫禄とも言えますし、でも若々しさも残っているから、やっぱり凄いね。 お気に入りは「Open Your Life」。サビの「ヘイ ナウ! ヘイ ナウ!」が最高! 明日も頑張るって気持ちになれます。 |
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![]() KEEPER OF SEVENKEYS −THE LEGACY− 2005年作 / 81点 |
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11作目にして何と、過去の傑作の続編(別視点かららしいです)を発表。 しかし、マイケル・キスクとカイ・ハンセンはもういないわけで、過去作品との共通点と言えば2枚組みな事と、それぞれに大作が収められている事くらい。音楽性は前作の延長線上と言えるでしょう。 んで、私個人の感想としては、まあ過去の作品とは比べずに見ると悪くはないと思うんですが、どうも必殺キラーが見当たらない。疾走系が多いのは全然OKなんですが、歌メロが地味だとそれが仇になってしまうんですよねー。演奏レベルは文句のつけようがないだけに残念。 あと、過去作品に感じたどこかとぼけた感じが無いんですよね。全体的にガチガチしてて、思い切り構えないと聞きにくい‥‥。そう、ストレートな曲が少ないんだ。プログレとは言いませんけど、やりたい事を詰め込みすぎて、きつい感じがするんですよ。 お気に入りは「Mrs.GOD」。シングルにもなった曲。これが一番ストレートで良かったかな。「MY LIFE FOR ONE MORE DAY」もなかなか良かったです。 ハイレベルな事は認めますが、ちと分かりにくい。次は肩肘張らずにシンプルなのを作ってほしいです。 |
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![]() GAMBLING WITH THE DEVIL / 2007年作 / 89点 |
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ようやくDrも固定した12枚目。 個人的に前作は無理に過去の栄光を蘇らそうとしてガチガチしすぎた感があり、それほど魅力的には感じませんでした(世間じゃ好評みたいでしたが)。しかし本作にはその角ばったイメージは無く、自然体のガッツな彼らが存分に堪能出来ます。 音質や曲のバラエティさは「RABBIT DON'T COME EASY」に近い感触で、故にデジタルな味付けや、グルーヴ感の弱さ(特にDrに迫力が無い。手数は物凄いけど)も指摘出来そうですが、そんな事を押し込んでしまう程の怒涛の疾走感、メロディのカッコ良さがあります。世間での評判は「堅実な1枚」みたいですが、私は堅実どころか、名盤だとすら思います。 超パワフルな「Kill It」、爽快なメロディが心地良い「The Saints」、マーカス(Ba)が作曲した本作No1の名曲「Final Fortune」、切ないバラードながら爆走まである「Fallen To Pieces」、彼らには珍しいネオクラシカルな間奏が聞ける「Dreambound」など、どれも素晴らしい出来です。 ってか、「Can Do It」以外は全部好き(この曲だけはサビがアメリカンしててカッコ悪い‥‥) 今尚、シーンのトップに君臨するバンドの底力は本当に拍手物。最近、こんなに疾走してるアルバム聞いてなかったよ。 |
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![]() 7 SINNERS / 2010年作 / 85点 |
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13枚目。 ここ最近、彼らの作品は枚数を重ねる毎に重厚さ、そして速さが増していっている気がします。デビューして25年も経っているというのに、尚「ガッチガチのヘヴィメタル」であろうとしている姿勢は本当に素晴らしいと思います。 ‥‥ライブでその勢いを再現出来れば文句無いんですけどね(特にアンディ)。 さて、話題がちと反れましたが、本作は鋼鉄と化したジャケットの通り、前作以上にハードでアグレッシブな内容になっています。彼らの持ち味の一つであった「コミカルさ」はもはやほとんど存在していません。まあ、私は彼らの「そっち方面」はあまり好きではなかったので、それに関しては問題無いんですが。 一番の問題は「キャッチーさ」までがやや失われてしまったという事。ハードさが前面に押し出されており、また、ここ最近の数枚で顕著になり始めた複雑な曲展開もあり、全体的に取っ付きにくくなっているんですよね。1曲目にキャッチーさの欠片も無い重いミドル「Where The Sinners Go」を持ってきている事が、全てを物語っていると言えるかもしれません(この曲はこの曲で悪くはないですけど)。 「Final Fortune」クラスの名曲も無く、個人的にはここまでハードでなくていいので、もっと親しみやすいキャッチーな曲を作ってもらいたい所です。「この路線」でも完成度の高い作品を作ってくる辺りさすがとは思いますが、これは彼らに求められているものとはちょっと違う気がします‥‥。 お気に入りは「World Of Fantasy」。シンプルなメロディ、高揚感を煽るサビ。こういうのがもっとあれば良かったんだけどなぁ。 大御所なだけに苦言も多くなってしまいましたが、次回もよろしくお願いします! |
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![]() STRAIGHT OUT OF HELL / 2013年作 / 87点 |
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14枚目。 STRATOVARIUSと同じく、パワーメタルの先駆者的存在でありながら、若手に負けない程アグレッシブな作品を出し続けている彼らですが、本作も大人しくなる事は無く、疾走感たっぷりのハードな作品です。 アルバムの半分が疾走曲という感じで、ミドルやバラードも凝ってて面白いんですが、明るめのメロディが炸裂する疾走曲の前ではどうしても霞んでしまう‥‥。つまり、それくらい疾走曲の出来が良いという事です。 50近いオッサン達がここまで作るか?と思った「World Of War」、大空の彼方まで飛べそうな感じの「Far From The Stars」、ドガズカと叩かれまくるDrが気持ちよい「Burning Sun」、サビのバックで流れるピアノが美しい「Waiting For The Thunder」、マーカス・グロスコフ(Ba)作曲というだけでちょっと嬉しい「Straight Out Of Hell」、白く美しい鳥が空を舞う姿がイメージできそうな「Years」などなど、充実したラインナップです。 お気に入りは強いて挙げるなら「World Of War」が良いかな〜。 ところで、アンディ・デリス(Vo)はこれらの曲をライブで歌えるんでしょうか? メッチャ不安ですw |
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![]() MY GOD‐GIVEN RIGHT / 2015年 / 77点 |
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15枚目。 前作がとても良かったので、本作はどうなんだろう? と期待半分不安半分という感じでした。結論から言うと不安の方が的中しましたね(汗)。音もメロディもスピード感も何もかもが中途半端だと感じました。 まず、「音」が良くない気がします。Gtの音が曇ってる感じがするし、Drもイマイチ弱い。もっとクリアでまとまりのあるサウンドにするべきだったと思います。楽曲もイマイチ練り切れていないというか、パッとしない曲が多い。HELLOWEENはバラエティに富んだ曲を作れるバンドなので、時として散漫な印象を与える事もありますが、本作はまさにそれだと思います。1曲1曲の質が良ければポジティブに受け取れるんですが、残念ながら本作はそこまでのレベルには達してなかったと思います。 お気に入りは「My God-Given Right」。アルバム名と同じ名前の曲。聞きやすい佳曲だと思います。 決して悪くないけど、彼らの中では中の下に位置すると思います。次はジックリ作ってね! |
HIBRIA (ヒブリア) |
出身地‥‥ブラジル ジャンル‥‥正統派ヘヴィ・メタル |
![]() DEFYING THE RULES / 2004年作 / 90点 |
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ブラジル出身の剛直正統派メタルバンドの1枚目。 HR/HM雑誌「Burrn!」にて92点という点を叩き出し、「ソナタ以来の衝撃」とまで言わせた逸材。 とは言うものの、その音楽性はメロスピではなく、アイアン・メイデン、ジューダス・プリースト系の超正統派。Key無し。ツインGtと超激ウマヴォーカリストで構成された純粋へヴィ・メタルです。 今の流行を追いかける人にとっては時代錯誤甚だしいと思われるような音楽ですが、メタル好きならハートが燃える事間違いなし! 私もビクビクとなりましたとも。超疾走してるわけではないのに、ツインGtが異常に格好良くテクニカルなので、適度なスピードを感じる事が出来ます。 更にBaラインが素晴らしい。よっぽどの音楽マニアでないと、ベースラインなんて気にしないと思いますがこのバンドはそれが分かりやすくて、実に格好良い。 後はジャケと歌詞がファンタジックしていないのもいいですね。近未来をイメージしたかのようなジャケと、鉄の匂いのする歌詞が素敵です。 そして、このバンド一番のポイントは何と言ってもVoです。元ロスト・ホライゾンのダニエル・ハイメン並の上手さを誇っていて、それだけでも他のバンドとは一線を画していると思います。 とにかく全ての面で非常にうまいです。どの曲も似ているという欠点はあるものの、どれも格好良いので、気にせず聞けます。 お気に入りは「Change Your Life Line」。サビメロがメチャクチャ格好良いです。メタラーなら逃さずチェック! |
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![]() THE SKULL COLLECTORS / 2008年作 / 80点 |
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4年の歳月を経て世に出た2枚目。 基本路線は一切変更無し。ユーリ・サンソンの激アツVoがシャウトしまくる正統派メタルです。 ユーリを始め、メンバーのテクニックは更なる高みに上り詰めており、演奏・プロダクションに関しては一切文句はありません。相変わらずテクニカルなベースラインはカッコイイ! では何故点数が10点も下がったのか、それはメロディに他なりません。前回は熱かった上にメロディも印象的でキャッチーでした。ただ、今回はAメロ・Bメロに埋もれてしまって地味なサビが多く、特に後半は聞いててちょっと辛かったです‥‥。本作には「Change Your Life Line」や「Defying the Rules」を超えるナンバーを見つける事が出来ませんでした。 お気に入りは「Sea Of Revenge」。ミドルナンバーですが、これが一番印象的でした。というか「復讐の海」ってタイトルがステキすぎます。 文句ばかりになってしまいましたが、質はやっぱり高いのでこれからまだまだ名曲を生み出す可能性大です! |
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![]() BLIND RIDE / 2011年作 / 80点 |
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3枚目 う〜ん、これは難しいアルバムですね‥‥。 まず歌メロは過去最低です。強烈なハイトーンをぶちかますシーンも無ければ、メロディもかなり捻りが効いており、素直に燃えられるメロディはほぼ皆無です。更に疾走感も過去最低です。 では、それなのに何故前作よりも評価が高いか? それは、Vo以外の楽器の猛烈な演奏技術の上手さです。ストレートには燃えられないものの、恐ろしく手数の多いDr、Gt並みに弾きまくられるBa、そして終始キュルキュルと弾き倒すGtが混然一体となり、凄まじい演奏をブチかましているのです。その演奏が歌メロを凌駕しているので、点数が高いのです。 特に「Nonconforming Minds」や「Rotten Souls」のカッコ良さが筆舌に尽くしがたいほどで、ジャケットの燃え盛るジェットコースター(でいいんだよね?)を見事に体現していると思います。これで歌メロが良かったら間違いなく最高傑作だと断言出来るんだけどな〜。 でも次の作品できっとその願いも叶えてくれそうな気がするので、それまでじっと待つ事にしましょう。 |
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![]() SILENT REVENGE / 2013年作 / 75点 |
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4枚目。 方向性は前作と同じく、プログレッシブな展開の目立つパワーメタルです。 おそらく日本人のほとんどは1枚目が一番良いと答えるでしょうね。技術は申し分ないし(特にベースがバカテク)、熱さも勢いもある、緊張感のある演奏も実にプロフェッショナルだと思います。が、前述したように展開が極めてプログレッシブであり、耳に残るメロディがほとんどありません。 特に歌メロの地味さはいかんともしがたい。地味というよりかはつまらないと言った方が正しいかな? 「えっ? ここサビなの?」って聞いちゃうくらいAメロ、Bメロと大差ないです。 本気で言いたい。1枚目に戻って欲しいと。分かりやすくガキっぽいメロディでもいいさ。今よりずっとマシだもの! こんなひねくれた曲聞かされたって全然燃えないよ! 前作はまだ少しメロディの片鱗があったと思うけど、もうダメやね。 お気に入りは「The Scream Of An Angel」。唯一、この曲だけは展開がストレートでメロディもカッコイイと思いました。 日本でもっと受けたいなら、もっとストレートで分かりやすい曲を作る事をお勧めします。 |
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![]() HIBRIA / 2015年 / 75点 |
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5枚目となるバンド名と同じ名前のアルバム。 大抵、バンド名と同じアルバムは「勝負作」となる事が多いんですが、本作はと言うと‥‥残念ながら前作の延長線上の作風であり、大きな変化はありませんでした。 相変わらず演奏レベルはメッチャ高いし、時折「おおっ!カッコイイ!」と思う場面もあるんですが、全体的にここ最近の「プログレッシブな展開が目立つメロパワ」は変わらず。歌メロの地味さも相変わらずで、正直、1曲丸々聞いた曲は少なかったです(1コーラス聞いて次)。 ‥‥もう語る事無いな(汗)。前と同じ。それ以上でも以下でもない。もう彼らに1枚目のような作風を期待する事は出来ないんですかね‥‥。 お気に入りは「Tightrope」。一番マシだった1曲。これでも歌メロは相当地味だけどね。 |
hide (ヒデ) |
出身地‥‥日本 ジャンル‥‥ロック |
![]() HIDE YOUR FACE / 1994年作 / 90点 |
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XJAPANのGt、hideさんのソロアルバム1枚目。今更言うこっちゃないですが、XJAPANの時が大文字、ソロの時が小文字表記です。 XJAPANの頃から、ノリの良さとキャッチーさを備えた楽曲が得意だった彼。ソロアルバムでは自らがVoを取り、彼ならではのナンバーを連発させています。 疾走感溢れる「DICE」や「SCANNER」、「FROZEN BUG’93」、ポップ感のある「EYES LOVE YOU」、「TELL ME」など、楽曲はどれもとても充実してます。 またいかにもhideらしいユーモア溢れる歌詞も読んでて面白い。「D.O.D.」の「二日酔いが怖くて酒が飲めるか!」とか好きっす。 XJAPANらしいドラマ性(メタルらしさ)こそ全然無いですが、hideの思い描くロック像は既に1枚目にして完成しております。あと、Drがバコバコ言ってて格好良いです☆ お気に入りは↑に書いた全部。個人的には「50%&50%」はアコギバージョンじゃなくて、シングルのロックバージョンが良かったですけどね。 |
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![]() PSYENCE / 1996年作 / 84点 |
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2枚目。 基本路線は変わらず、前よりも更にやりたい事をやってる感じがします。もうロックとかの範疇を超えてる感もあり、ジャズのようなナンバーもあります。 ただ、楽曲の充実さだけを言えば前作の方が良かったかなと思います。ちょっと実験要素が多すぎるような気がします。あとは既に前作でhide節が完全に確立してしまい、ちと新鮮さにも欠ける感じが‥‥。 言っときますが出来はいいですからね。個人的な意見って事で‥‥。 お気に入りは「BEAUTY&STUPID」と「MISERY」。前者はポップ感が好き。後者は個人的にはhideの曲の中で一番好きだったりします。ベストでも最後の方に入ってるし。 |
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![]() Ja,Zoo / 1998年作 / 85点 |
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3枚目にしてオリジナルとしては最後。これの製作途中で謎の死を遂げてしまうんですよね‥‥。あー、何でだろ。 亡くなってしまった事により、一時凄い注目され大ヒットする事になった「ROCKET DIVE」「ピンクスパイダー」「ever free」「HURRY GO ROUND」などシングル曲はどれも良い出来。 ただ、それ以外の曲はどれもドガドガ暴れるだけでどーも印象が薄いのが残念。 彼の才能がこれだけで枯渇したなんて事は無いでしょうけど、生きてればもっと良いアルバムになったんじゃないかなと思います。10曲しかないし。最後の曲無駄になげーし。。 お気に入りは「ROCKET DIVE」。「DICE」を思わせる疾走感とポップ感は大好きです。 「2000年にはXJAPANを復活させよう」と言っていた本人が逝ってしまった事で夢は完全に夢になってしまった。 思い出にすがるなんて格好悪いけど、でも永遠にすがらせるだけの格好良さがあるんだから仕方ないよね。。 |
HIGHLORD (ハイロード) |
出身地‥‥イタリア ジャンル‥‥メロディック・スピードメタル |
![]() WHEN THE AURORA FALLS・・・ / 2001年作 / 90点 |
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イタリア出身のクサメタルバンドの2枚目。マニアの中では神盤として名高い作品です。 さて、本作最大の特徴はひたすら疾走、Keyキラキラです。どこから聞いても疾走でキラキラであざといまでにドラマ性が強調されています。まるで金太郎飴のようなアルバムです。しかし、その金太郎の顔はマニアなら卒倒する事間違いなしの、超クサメロなのです。 正直Drはドタバタとしていて、聞いててハラハラするんですが、Voはちゃんと歌えているし、Gtも下手ではないし、やっぱしキラキラとドラマ性を盛り上げるKeyは良いと思います。 あえて言うと「Again」と「Perpetual Fury」の2曲。前者はもう最高にドラマチックなバラードで、後者は怒涛の 疾走をかます名曲です。マニアは絶対買いの一枚です! |
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![]() BREATH OF ETERNITY / 2002年作 / 80点 |
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3枚目です。ヴォーカルが脱退してしまいました。前の方が好きだったのにな‥‥。まっ、この人も上手いけど。音楽性はあまり変わっていませんが、前のアルバムでマニアを悶絶死させたクサメロが凄い勢いで減っています。 確かに疾走しているし、Keyもキラキラしてるんだけど、前みたいなキャッチーさが無いんですよね。一言で言ってしまえば耳に残らない。悪くはないんですけどね。 何度聞いてもメロが覚えられなかったので、このアルバムはそんなにハマりませんでした。前のままを期待してるとちょっと危険ですよ。 |
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![]() MEDUSA'S COIL / 2004年作 / 84点 |
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何とも間抜けなジャケが涙を誘う4枚目(笑)。 前作以上にGtが前に出て、Keyが後ろに引っ込んだ感じです。かなりヘヴィな出来で、もはやクサメロは期待する事も出来ず‥‥。 しかし、この既にベテランレベルとも言える危うさ皆無の安定した曲は決して悪いもんじゃないと思います。ピアノの音色をメインとしたKeyとザクザクと刻まれるGtリフの相性もなかなかのものだし、メロディーも前のクサメロで行きたいのか正統派で行きたいのか、よく分からん前作に比べるとより目標がはっきりした感じで好印象。 疾走感が減ったからよりメロディーそのものに耳が行ったというものもありますけどね。 お気に入りは「THE HAND OF GOD」。日本のアニメ「ベルセルク」を題材にしたらしいキラキラナンバー(タイトルからしてグリフィス視点?)。2枚目の頃の香りがするな〜。ちなみにボートラは「北斗の拳2」の曲らしいですが、私は分かりませんでした;; 地味さはまだあるけど、堅実に聞けるバンドにまではなったと思いますよ。 |
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![]() INSTANT MADNESS / 2006年作 / 65点 |
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ジャケだけはかっちょいい5枚目。 うわー、やっちまった‥‥。つまんなすぎる。ライナーによると「昔の頃のスピード感が戻ってる」なんて書いてあったけど、2枚目に比べれば全然亀だし、何と言ってもメロディーがどれも実につまらない。 セルフプロデュースも裏目に出て、音も悪いし、Drはドタドタしてるし、Keyの装飾も味気無い‥‥。なんで5枚もアルバム作っててこんなの出るかなぁ。 お気に入り無し。これからは中古で1000円になったら買おうと思います。アニソンカヴァー集だったら買うかもね。さよなら‥‥。 |
HIM (ヒム) |
出身地‥‥フィンランド ジャンル‥‥ゴシックロック |
![]() LOVE METAL / 2003年作 / 85点 |
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フィンランドではメジャーのメロディアスロックバンドの4枚目。 音楽性はTO/DIE/FORに通じるゴシック風ロック。ドラマ性はTO〜の方が俄然上ですが、こちらはその分メジャー感があり、普段メタルとかを聞かない女の子とかの前でも流せそうな感じがします。現に向こうではこちらの方が人気があるみたいですし。 「ラブ・メタル」と自分達で言っていますが、音楽的にはそれほど「ラブ」は感じず(何がラブなの?)。でも「ハートグラム」という独自のロゴがあるのは格好良いと思います。 疾走曲は皆無。全曲ミドルで、静かにドライブするナンバーが続きます。でも、どれもフックに富んでるし、何よりメロディーがしっぽりと哀愁を孕んでいて、とても心地良い。やっぱこういうのはフィンランドが似合うよなぁ。 お気に入りは「FUNERAL OF HEARTS」。彼ららしい、曇り空を連想させる切ないナンバーです。 個人的にはGtの音が少々ジャジーすぎて好みじゃないですが、一般人にも受ける作品だと思います。 |
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![]() DARK LIGHT / 2005年作 / 88点 |
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5枚目。 基本路線は一切変わり無し。ただ、前に比べると音の整合性がとれていて、前よりも更に聞きやすくなった感じがします。私が思うに、彼らはひたすらにスマートな方が格好良いと思うので、この音の変化がGOOD。 あとはそんなに変わってません。哀愁漂うミドルナンバーの応酬は冬に聞くと効果大ってな感じです。 お気に入りは「WINGS OF BETTEFLY」。サビメロの怪しさと爽快さが混同した感じが最高。これだけでも買う価値があると言える名曲です。シングルカットもされたし。 正直、この路線はメタルでは珍しくないですが、いい物はいい。今後も注目したいと思います。いいバンドです。 |
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![]() VENUS DOOM / 2007年作 / 82点 |
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6枚目。 本作制作前にVo兼リーダーのヴィレ・ヴァロが彼女と別れてブルーになってたらしく(?)、本作は前作よりも更に怪しく、妖艶で、ダークな世界感が描かれています。 Gtの音色もスピード感もヴィレの声も全てが1オクターブダウンしているような感じで、流石「女神の名は死」というアルバムタイトルを持ってきただけの事はあります(汗)。雑誌『BURRN!』のレビューに「BLACK SABBATH的へヴィネス〜」なんて書かれてましたが、まさにそんな感じ。 ただ、その分キャッチーさもかなり減っており、個人的にこれはNG。まあ、この路線でキャッチーさを求める方がナンセンスなのかもしれませんが、彼らならそれも出来るのではないか、と思わせる力を持っていただけに余計に残念。 「WINGS OF BETTEFLY」みたいなキラーチューンも無く、全体的に平坦な印象を受けました。 お気に入りは「Dead Lover's Lane」。一番キャッチーだと思われる曲。サビの時にバックで流れるKeyの音色に涙を誘われます。 「俺達はこんな事も出来るんだぜ」と言ってのけた1枚。これからどんな成長を遂げるのか興味は尽きません。 |
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![]() SCREAMWORKS:LOVE IN THEORY AND PRACTICE 2010年作 / 80点 |
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7枚目。 前作の自殺をほのめかすような重苦しい雰囲気はどこかに消し飛び、本作はアップビートなナンバーが大半を占めています。根本である「ゴシックロック」は変わりませんが、とにかく暗かった前作とは比較にならないほど明るくなっており、非常に分かりやすくロックしています。気持ち悪いジャケットとは正反対でビックリしました(笑)。 この方向性自体はどちらかと言うと「賛成」なんですが、肝である歌メロディがどれも実に微妙でイマイチだったのが残念でなりません。 どの曲もリズムにしろメロディのパターンにしろみんな笑えるほど同じだし、前述したように歌メロも地味だしで、結果前作よりも印象は悪いものとなってしまいました。 こればっかりは枚数重ねてレベルアップするものじゃないので、大人しく次に期待するしかありません‥‥。 お気に入りは「Dying Song」。名曲「Rip Out The Wings Of A Butterfly」には及びませんが、本作の中では最もその位置に近い1曲。 方向性は今のままでいいので、良いメロディをお願いします。 |
HOLY KNIGHTS (ホーリー・ナイツ) |
出身地‥‥イタリア ジャンル‥‥シンフォニックメタル |
![]() GATE THROUGH THE PAST / 2002年作 / 80点 |
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イタリア出身のシンフォニックバンドの2枚目。日本デビューアルバムです。 一言で言うとへチョイラプソディです。頑張って彼らに追いつこうとしていますが、予算の関係なのか130歩ほど後ろにいます(笑)。 でも悪くはないですよ。ハープシコード調でキラキラ言いまくるKeyに、まぁまぁ歌えているVo(高域ヤバし)、時折激しくぶっ飛ぶ疾走感と、マニアの心をがっちりと掴んでいます。つまりは劇的にクサいわけですわ。 が、ここで個人的に致命的な欠点が。それは「曲構成」です。このバンド、素直にAメロ→Bメロ→サビとやってくれません。何かゴチャゴチャしてるんですよね。 「LOVE AGAINST THE POWER OF EVIL」なんてAメロ→Aメロ→Aメロ→サビですよ(笑)。おかしいって! あと、間奏が無駄に長い。これもラプソディを真似ようとしているんだろうけど、なんかねぇ、無駄っぽいんですよ。もっとコンパクトにキチッとまとめた曲にしてほしかった‥‥。 お気に入りは上記の「LOVE〜」(何だかんだ言って好きでやんの)とタイトル曲の「GATE THROUGH THE PAST」。クサいってどんな曲と聞かれた時はこの2曲で答えが出ますよ(笑) クサさに免じて得点はこんな感じですが、次はもっとキチッとまとめてほしい‥‥って思ってたら解散しちゃったみたいです;; |
HOUSE OF LORDS (ハウス・オブ・ローズ) |
出身地‥‥アメリカ ジャンル‥‥メロディアスハード |
![]() THE POWER AND THE MYTH / 2004年作 / 50点 |
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アメリカ出身のメロディアスハードバンドの4枚目。ジャケットがカッコイイっす! 80年代から活躍し、一度は解散したものの12年の歳月を経て復活を遂げてのアルバムらしいんですが、私は前のアルバムを聞いた事が無いので、このアルバムだけで評価したいと思います。 ダイナミックなリズムのメロディアスハードです。逞しいVoがアメリカらしさを主張しています。 ‥‥が、非常につまらないです。サビは地味だし、クールなGtソロも聴けないし、曲にフックも無し。何でもリーダーのKeyが途中で脱退しちゃったらしいですが、その影響なんですかね? お気に入りは無しです。 |
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![]() WORLD UPSIDE DOWN / 2006年作 / 90点 |
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5枚目。相変わらずジャケットは神クラスのカッコ良さですな〜。 リーダーのKeyが復活したらしく、その効果なのか煮え切らない前作とは打って変って素晴らしい内容になっています。 ソウルフルなVo、熱く泣きまくるGt、ハードロックを主張するDr、スッと胸に染み入る素晴らしいメロディ。どれを取っても文句のつけようの無い出来栄えです。 ちょっとGOTTHARDっぽい「THESE ARE THE TIMES」、美旋律がたまらない「ALL THE WAY TO HEAVEN」、バラードの名手と言われるのも納得な「FIELD OF SHATTERED DREAMS」、男らしいリズムがカッコイイ「ROCK BOTTOM」など、どれも非常に良いです。 オリジナリティがあるわけじゃないですが、メロディアスハードとは何かを凄く分かりやすく、そして高いレベルで教えてくれる名盤だと思います。 メロディに目が無い人は是非どうぞ。 |
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![]() COME TO MY KINGDOM / 2008年作 / 86点 |
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6枚目。相変わらずジャケが綺麗っす。 どうやら前作は世界中で極めて高評価だったらしく、まったく同じ路線で来ております。まあ、今までもずっと同じ路線でしたが。 ソウルフルな歌唱、決める所で決める見事なGtソロ、良い雰囲気を醸し出すKey、そしてハードナンバーからお決まりのバラードまでソツの無い充実のラインナップ。ほとんど文句の無い、堅実なメロディアスハードアルバムだと断言して良いでしょう。 残念ながら前作を超えるまでには至っていませんでしたが、そこらへんのバンドがこのアルバムを出したら普通に90点出しちゃうくらいハイレベルなのは間違いありません。このバンドだからこその得点なのです。 お気に入りは「The Dream」。シンプルなタイトルですが、胸に迫るサビメロの素晴らしさと言ったらありませんぜっ! メロディマニアは聞くべし! |
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![]() CARTESIAN DREAMS / 2009年作 / 86点 |
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7枚目。どうしてこのバンドはこうもジャケが素晴らしいのでしょうか? お見事です。 今更特に言う事も無いくらい、堅実でしっかりと楽しめるメロハー作品です。 無理矢理違いを捻りだすとすれば、前作に比べるとハードドライブなナンバーが多く、バラードは少なめという事でしょうか? このハードナンバーがなかなかにクールでカッコ良く、「Born To Be Your Baby」や「Bangin」などはBON JOVIに負けないキャッチーさを持ったナンバーだと思います。 勿論、いつもの哀愁美旋律満載の曲も「Cartesian Dreams」や「A Simple Plan」などがありますのでご安心を。やっぱりどの曲の質が高いですわ。 お気に入りは「The Bigger They Come」。上記したハードライブな1曲、Gtリフが珍しいくらいメタルってるのに、サビはやっぱりいつもの美旋律ってのがもうたまりません。 う〜ん、スパンは短くなっているのに出来は変わらないのは素晴らしいですね。これからも良質な曲を作っていって下さい! |
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![]() BIG MONEY / 2011年作 / 86点 |
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2年ぶりの8枚目。 「おう、調子はどうだ?」「はい隊長、まったく異常ありません!」と言った感じ、つまり全く変わりありません(笑)。 美しいジャケットイラスト、聞き易いテンポ、胸に染み入るメロディ、何もかもが不変です。今までが好きなら本作も間違いなく良いと思えるはずです。 レビューコメントとしてはダメなのかもしれませんが、本当にこれしか言えません(汗)。 お気に入りは「First To Cry」。これぞメロディアスハードの鑑!と叫んでも良い素晴らしい1曲。この1曲の為だけにアルバム買っても損はしませんぜ! |
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![]() PRECIOUS METAL / 2014年作 / 70点 |
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3年ぶりの9枚目。 特に大きく変わる事の無い、上質なメロハーです。 ただ、本作はややアメリカンな曲があった事、そして、メロディがイマイチだったので、↑のような点数となりました(汗)。まあ、こればっかりは個人の好き好きの問題だから、人によっては最高と言うかもしれないですけどね。 お気に入りは「Turn Back The Tide」。後ろの方にいた隠し玉w。こういう透き通るような哀愁漂うメロディばっかりだったら最高なんだけどな〜。 |
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![]() INDESTRUCTIBLE / 2015年作 / 83点 |
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珍しく1年で出た10枚目。 やっぱり特に変わりませんw まあ、ある意味それってすごい贅沢な事でもあるんだけどねw で、得点が前作よりも高くなっているのは勿論「良いメロディの曲が多かったから」というもの。ぶっちゃけ良かった「曲数」だけ言うと前とそれほど変わらないんですが、「We Will Always Be One」という曲がとてつもなく素晴らしかったので、点数上がっています。いや、この曲はこれまでの彼らの中でも最も良い曲だと思います。ベッタベタなバラードなんですが、サビの盛り上がりがたまらない! メロハーのバラードを聴きたい人は是非この曲を聴いてもらいたいです! これだから彼らのアルバムはやめらないんスよw |
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![]() SAINT OF THE LOST SOULS / 2017年 / 68点 |
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11枚目。 個人的には彼らの作品って当たり外れが大きいと思っています。外れアルバムはとことん良い曲が無い。たった1曲で全てを覆せる事もありますが、そういうケースはレアですよね。 で、本作は当たりか外れか……結果は外れです! 残念ですが、本作には琴線に触れる曲はありませんでした。荘厳な雰囲気などは決して悪くはなかったんですが、いかんせん歌メロが目立たない、というかつまらない……。質は良いのにつまらないって、何だか悔しいですよね。自分の好みがズレてるんじゃないかって思えて(汗)。 お気に入りは無し。 また次に期待って所ですかね。 |