UNEARTH
(アンアース)
出身地‥‥アメリカ
ジャンル‥‥メタル・ハードコア

THE ONCOMING STORM / 2004年作 / 90点
アメリカのメタルハードコアバンドの1枚目。
メタルハードコアと言えば、キルス〜やシャドウズ〜が代表格ですが、このバンドも系統的には同じ。ただ、ハードコア性の強い上記バンドに比べてこちらは「COLONY」辺りのイン・フレイムス系のメロデス色が非常に濃いのが特徴。
闘牛のように突き進むモッシュシーンの合間にネオ・クラシカルなGtワークが入る瞬間がとにかく最高に格好良い。それでありながら、爆走感が損なわれていないのもうまい。曲構成がいいんやね。

Voもかなり濃いデス声を披露しており、音楽性にマッチしております。ちなみにノーマル声も出てきますが、ほんの少しだけです。なので、キルスのように歌メロで聞かせると言った趣向はありません。
1曲だけインストがありますが、それ以外は全て爆走曲。一気に聞くとかなり疲れますが、気分を盛り上げるには最高のアルバムでしょう。

お気に入りは「ZOMBIE AUTOPILOT」。のっけから炸裂する叙情ギターメロが最高。

V : IN THE EYES OF FIRE / 2006年作 / 60点
3枚目です。
前作はハードコアとメロデスの中間を絶妙に行き交う、実にクールな作品でしたが、本作ではハードコアの部分が大幅に増強され、メロディアスな部分が減退してしまいました。

強烈なグルーヴ感、スラッシーなGtなどは他のハードコアバンドよりも格好良いんですが、おそらくこのバンドが日本で支持されていた理由は「メロデス部分の絶妙な入れ具合」だったと思うんです。
なので、これはあまり日本では受けないのではないかと思います。私もどっちが好きか? と言われれば100%前作って答えますもん。

お気に入りは‥‥どれもイマイチだな。今探してます。

THE MARCH / 2008年作 / 65点
4枚目。
前作は一気にメタルコア度を上げた為、個人的にはハマりませんでした。が、本作は前作よりかはメロディを意識した作りにはなっており、メロディアスなソロや高揚感を煽るヴァース部分などが増え(「THE ONCOMING STORM」は遠く及びませんが)前作よりは楽しめました。
相変わらず質は尋常じゃないくらい高いし、このジャンルが好きな人は満点をつけるであろう内容だとは思います。
が、それでも私はハマりきれませんでした。ハードコア寄りなメタルコアは私の相には合いません。アメリカン的な絶叫Vo、まったく面白さを感じられないスローパート‥‥。時折聞けるメロディアスを部分だけを期待して聞くには、このバンドはハードコア過ぎるんです。
お気に入りは無し。次いつアルバムを棚から引っ張り出してくるかは分かりません。
一縷の望みをかけてGETしましたが、もうこのバンドにはついていけないと思いました。


UNMOORED
(アンムーアド)
出身地‥‥スウェーデン
ジャンル‥‥メロディック・デスメタル

INDEFITE SOUL−EXTENTION / 2003年作 / 83点
スウェーデン出身のメロデスバンドの3枚目にして日本デビュー作。
友人に「ソイルワーク系」と言われたんですが、どちらかと言うと初期ダーク・トランキュリティーに近いと思いました。正確に言うと「ダートラ6割、ソイル4割+ややブラック」という感じでしょうか。

とにかく一言では表現しにくい音楽をやってます。メロデスである事は確かですが、部分でジャンルが違うんです。
グロウル、ノーマル声、終始弾きまくり、時々泣くGt。ブラストったと思えば急にトーンダウンするDr。シンフォニックだったり、シンセっぽかったりするKey。と、とにかく何でも入っています。でも、決してそれがいけないわけではないんです。
どんな人向けとかなかなか言えないですけど、ソイルワークが好きだったら聞いて損は無いでしょう。僕は結構楽しめましたよ。想像していた音とは若干違いましたけど。

お気に入りは「COMMIT TO THE FIRE」。リズムが一定で一番聞きやすかったと思います。
これからどんな風に進化していくのか楽しみなバンドです。

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