WARCRY (ウォークライ) |
出身地‥‥スペイン ジャンル‥‥メロディック・スピードメタル |
![]() WARCRY / 2002年作 / 85点 |
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スペイン出身のメロスピバンドの1枚目です。全部スペイン語です。 基本的に普通のメロスピをスペイン語で歌っただけです。とは言ってもそのレベルは非常に高く、1人(楽器不明)なんかロバート・デニーロそっくりです。 スペイン語は英語と違って巻き舌を利用するので、普通のメロスピでも非常に味があります。さらに演奏はかなりうまいです(音質は悪いですが)。ツインGtの妙、程よく足されているKeyなども上手いです。皆さん、これが初めてではないようです。みんなおっさんやもんな。これで新人だったら怖い‥‥。 音質が悪くてもいいメロ奏でていれば昇天という方は是非一度聞いてみましょう。お気に入りは「SENOR」。「セニョール」です。サビの所の「セ・ニョーール」ってのが素敵すぎます。 |
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![]() EL SELLO DE LOS TIEMPOS / 2002年作 / 87点 |
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2枚目です。個人的は輸入スペイン語メタルの中では最高峰です! 中身は前と大して変わらず普通のメロスピです。でも、相変わらず秀逸なメロディを奏でるし、Voも素晴らしい(出来ればドラムの音をもう少し良くしてほしかった;)。 そして、今回一番の進化はKeyです。前は奥に引っ込んでたKeyが今回はかなり前に出てキラキラと泣いております。これでクサさが倍増! スペイン語ならではの熱さがより大仰に感じられるようになったと思います。特に「EU MISIMO」なんてスペイン語でなければ絶対に決まっていなかったと思います。 楽曲のバラエティも出たし、実に素晴らしい進化だと思います。お気に入りは上記のそれと「EN LUGAR」です。どちらもスペイン語だからこそ陶酔出来る名曲だと思います。 |
WARMEN (ウィーメン) |
出身地‥‥フィンランド ジャンル‥‥メロディック・パワーメタル |
![]() UNKNOWN SOLDIER / 2000年作 / 70点 |
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チルボドのKey、ヤンネ・ウィルマンのソロ第1弾。 チルボドにおいて非凡な才能を見せた彼ですが、ソロになって弾けたのか、チルボドでは聞けないような終始弾きまくりを聞かせてくれます。同じKeyとしてはリチャード・アンダーソンとかと比べるのが一番なんだと思いますが、明らかにクラシックからの影響が伺える彼とは違い、チルボドで聞かれるようなテクニカルメロを聞かせてくれます。歌付きは2曲のみ。ともにキンバリー・ゴス姉さんが歌っております。 しかし、これがまたつまらんのです。理由は超簡単。メロがつまんないから。上手いのと、メロがいいとは関係無いんですよね。で、やっぱチルボドではアレキシが作曲してるだけあって、チルボドらしさはそんなに感じないし、どうも昇天できず。 お気に入りは「INTO THE OBLIVION」。リチャードに負けないくらいの驚異的な早弾きがなかなかいいです。次はもうちょっと悶絶メロを作ってくれる事を期待します。絶対その才能はあるんだからさ! |
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![]() BEYOND ABILITIES / 2002年作 / 73点 |
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2枚目です。歌つきがかなり増えました。 アレキシの彼女のキンバリー・ゴスやストラトのティモ・コティペルトなんかがゲストで出ています。しかし、何でしょうね。やっぱりつまらないですね。インストばかりの方が良かった気がします。歌つきは弾きまくらないってのもいかん。もっと弾いていだろ、あんたのバンドなんだし。 でも、インストでは流石のメロを聞かせてくれます。個人的にはヤンネの使うKeyの音の方が好きなんで、リチャードより好きです。 お気に入りは「Salieri Strikes Back」。バロック調のメロがたまらなく素敵です。 定価で買うと微妙だけど、中古で1000円くらいなら損はしないと思います。 |
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![]() ACCEPT THE FACT / 2005年作 / 72点 |
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3枚目。ってかさ、バンド名は「ウィーメン」なのか「ウォーメン」なのか「ウィルマン」なのかはっきりさせてくれ。俺はバンド名って事で「ウィーメン」と呼ぶ! で、格好良いが意味不明な馬のジャケが今までとの違いを感じさせるものの、基本路線は変わらず。ただ、枚数を重ねる毎に歌入りが増え、ヤンネの歌メロのセンスの乏しさをより強調させているのが悲しい所(汗)。本当に歌物はつまらないですな。。 しかしインストはやっぱいいですね。タイトルからして素敵過ぎる「ROPPONGI RUMBLE」。クラシカルメロディーが死ぬ程味わえる「RETURN OF SALIERI」みたいなナンバーこそ彼らの真骨頂。こういうのだけ集めたアルバムなら80点台後半も狙えるのになぁ。 お気に入りは上記2曲。「SALIERI」と名のつく曲はどのアルバムにも入ってて、どれも好き☆ ライナーに「彼がチルボドを辞めても、このバンドがあれば大丈夫」なんて言ってましたがダメだろ。少なくとも日本じゃダメかなと。辞めちゃダメだよ。 |
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![]() JAPANESE HOSPITALITY / 2009年作 / 50点 |
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4枚目。気になるタイトルは「日本人の手厚いもてなし」という意味。イイタイトルじゃん。 枚数を重ねる毎にヴォーカル入りの曲が増えていってますが、本作は11曲中9曲が歌入りという結果に。個人的にこのバンド(プロジェクト?)の歌入り曲ってどれも死ぬほど地味というイメージがあり、本作でもやっぱり超地味でした。更に、前々作、前作にあってとても気に入っていた「Salieri」シリーズが無くなっているのです。 私個人としてはクッサいクラシカルインストを頭から尻尾までぎゅ〜と詰め込んでほしいとずっと思ってるんですが、完全に別方向に進んでますね‥‥。 Keyの出番も大した事無いし、歌物も地味、18番であるクラシカルなインストも無し。もはや何も期待出来ません‥‥。 お気に入りは「Don't Bring Her Here」。サビがちょっとだけ気持ち良い佳曲。ってか、佳曲だけど、それ以上が無いのです。 |
W.E.T. (ウェット) |
出身地‥‥スウェーデン ジャンル‥‥メロディアス・ハード |
![]() W.E.T. / 2009年作 / 89点 |
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スウェーデン出身のメロハーバンドの1枚目。 このバンドはWORK OF ARTのロバート・サール(Gt)、ECLIPSEのエリック・マーテンソン(Gt・Ba・Key)、そしてTALISMANのジェフ・スコット・ソート(Vo)が組んで生まれたプロジェクトバンドでして、それぞれのバンドの頭文字をとって「W.E.T.」となっています。 とは言うものの、私はTALISMANを少し齧った程度でして、ぶっちゃけあまり詳しくは分かりません。このアルバムを手にしたのはYoutubeで見た「One Love」があまりにも良かったから、という理由からでした。 中身は純度100%の直球メロディアスハードです。適度なハードさ、胸キュンのKey、そして何と言っても全編哀愁まみれのメロディ満載の、非常に完成度の高いメロハーを聞かせてくれます。 良好なサウンドや、サビメロの良さなど、全てがハイクオリティなのですが、そんな完成度の高さをより底上げしているのが、何と言ってもジェフ・スコット・ソートの見事な歌唱です。本ッ当にこの人は上手い! 変に声を張り上げる事も無く、低音から高音まで完璧に歌いきり、しかもその歌声は有無を言わせない力強さと説得力に満ち溢れているのです。この人が歌っているというだけで、ある意味手に取る価値があると言ってもいいかもしれません。 曲も最初に挙げた「One Love」を筆頭に良いものばかり。「Invincible」「Brothers In Arms」などは普通のメロハーアルバムのハイライトと言っても良いくらいの出来映えです。 お気に入りはやっぱり「One Love」。これは名曲だと思います。PVに少しだけですが自殺してしまったマルセル・ヤコブ(Ba)が映っているのが涙を誘います。 出来る事なら1枚なんかでは終わらず、たくさんアルバムを作ってもらいたいです。 |
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![]() RISE UP / 2013年作 / 85点 |
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2枚目。 相変わらず非常に高品質のメロディアスハード作品ですね。半分ポップで半分哀愁というラインナップでしたが、どちらも質は高かったと思います(私はポップな方はダメでしたが)。 ジェフ・スコット・ソートの哀愁漂う声も凄くいいし、秋の夜長に聞くのに最適だと思います。メタルとかロックとか知らない人にもお勧めできる作品ですね。 前作の「One Love」を超える曲が無かった為、総合的な印象としては前作の方が良かったと思いますが、本作も十分優れたアルバムだと思います。なんか当たり障りないテキストでごめんね、でもこれが正直な意見なのよ。 お気に入りは「Learn To Live Again」。リーダートラック。このメロディ、実に美味でございます。 メロハー好きなら黙って聞きなさい! |
WETTON & DOWNES (ウェットン・アンド・ダウンズ) |
出身地‥‥イギリス ジャンル‥‥ロック |
![]() ICON / 2005年作 / 80点 |
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元エイジアのジョン・ウェットン(Vo・Ba)と現エイジアのジェフリー・ダウンズ(Key)が組んだシンフォニックロックプロジェクト(?)の1枚目。 初期エイジアのサウンドを作り上げた偉大なる2人が21世紀に再びタッグを組んだこの作品は、一言で言ってしまえば「エイジアサウンドそのもの」。 雄大かつ壮大なKeyを大々的にフューチャーした、暖かさを感じるロックは、もうまんまエイジアです。何と言っても「HEAT OF THE MOMENT」をセルフカヴァーしてるくらいですからね。 ただ、2人共もう歳だからか、ロック的ハードさは皆無。Gtを使っているのかも怪しい曲ばかりで、エイジアらしいプログレ性、緊張感も皆無。 なので「ロック」として聞くのはお勧め出来ません。後半は全部バラードですし。しかし、終始溢れ出る穏やかな気品は、美しい音楽を愛する人なら絶対に気に入ると思います。勿論、いくつになっても綺麗なジョン・ウェットンのコーラスも健在です。 お気に入りは「GOD WALKS WITH US」。哀愁漂う美しいサビが頭から離れません。 私は正直エイジアはエコヒイキしてるバンドでもあるんですが、それでも良い作品だと思います。 |
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![]() ICON II−RUBICON / 2006年作 / 80点 |
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2枚目。 基本路線はこれまでと変わりません。ただ、シンプルなロック曲がややなりを潜め、妙に凝った曲が増えています。「To Catch A Thief」と「Tears Of Joy」がその代表的な例で、前者はメタルともロックとも言えない女性Voを擁するバラードなんですが、これがまた素晴らしいメロディなんですよね。ASIAでもこういう曲は無かったと思います。 そして「Tears Of Joy」。これが凄い。約5分の中で歌が入ってる部分は半分にも満たず、他はヴァイオリンが虚しく泣いているだけ。しかし、合い間合い間にちょっとだけ入るサビはまるで教会でミサのようです。 もはやロックともプログレとも言えないような作品になっているような気もしなくはないんですが、この雄大にして繊細なメロディは唯一無二の代物と言っていいでしょう。 寝る直前に行くと良いアルバムだと思います。 |
WIDOW (ウィドウ) |
出身地‥‥アメリカ ジャンル‥‥メロディック・パワーメタル |
![]() MIDNIGHT STRIKE / 2003年作 / 83点 |
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アメリカ出身の正統派メタルバンドの1枚目。最近はアメリカにもこういうバンドがいるんだね〜。 その音楽性は正統派な感じな流れに末恐ろしく弾きまくられるツインGtを加味したもの。ちょっとデス声も入っています。 ヴォーカルはノーマル、デス、共に大した事は無いし、音質もそれほどよくありません。曲もバラエティに富んでいるわけでもなく、最近流行のKeyキラキラ感もまったくありません。 しかし! 前述したようにとにかく終始弾きまくるツインGtが紡ぐメロディが素晴らしい! クサさと泣きが同時に味わえると言っても過言ではないっす。これがこのバンド最大にて唯一の長所と言えましょう。 しっかし、ラウドロックやらヒップホップが流行っているアメリカにおいてこんな音楽を追求してるバンドがいるってのには驚いたね! これから再びメタルの時代が来るかも‥‥。 お気に入りは「ANGELS SIN」。最初から最後まで弾きまくるツインGtにメロメロっす。 |
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![]() ON FIRE / 2005年作 / 83点 |
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2枚目で、日本デビュー作品です。なんと! 女性ヴォーカルが入りました。一体このねーちゃんは何を考えているのだ?(笑)。 で、基本路線は変わっていません。相変わらずツインGt炸裂の正統派メタルをやっています。個人的にはデス声は無くしてほしかったですが、ちゃんと入っています:: これでVoが3種類ある事になり、いいか悪いかは別にして面白くはなりました。 女性さん(リリーさんという名前)はヘタではないですが、やや抑揚に欠けるのが難点。 しかしやっぱりこのバンドの紡ぐツインGtはいいですわ。アークエネミーほど激しくはないし、メロスピ系ほど技巧に凝っているわけでもなく、ストレートなツインGtなんですが、それが逆に心に染みる‥‥。まぁ、それ以外はそんなに凄くないからかもしれませんが;; 全体的な整合性がとれて、音の厚みが増せば85点以上は確実かと思います。これからも頑張れ! |
WIG WAM (ウィグ・ワム) |
出身地‥‥ノルウェー ジャンル‥‥ハードロック |
![]() HARD TO BE A ROCK'N'ROLLER / 2005年作 / 88点 |
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ノルウェー出身の4人組の1枚目。 昔のモトリー・クルーみたいな何ともだっさい衣装に身を包んだおっさん達がやっているのは初期ボン・ジョビをもっと陽気にしたようなシンプルかつゴージャスなハードロック。向こうじゃ凄い人気らしいです。 今流行の音楽を追いかけている人からすれば時代錯誤甚だしいと言われるような音楽だとは思いますが、私は非常に気に入りました。とにかく歌メロがキャッチーなんですわ。陽気ではあるんだけど、どこか切ない哀愁があるのが実に良いんです。これは最近のボン・ジョビには期待出来ないですからね。 ミドルでも曲にフックがあって飽きないし、長くて4分半というコンパクトな楽曲もいい意味でサラリと聞き流せてしまう。疲れた時に聞くと良いかなと思います。 お気に入りは「IN MY DREAMS」。ボンジョビで言う「LIVI'N ON A PRAYER」的な超キャッチーな名曲です。これ一発でノックアウトされましたわ‥‥。 ところでVoのグラムさんってちょっとヴィンス・ニールに顔が似てる気がしません? |
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![]() WIG WAMANIA / 2006年作 / 90点 |
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衣装を白から黒に変えた2枚目。 ぶっちゃけ「IN MY DREAMS」に匹敵するキラーチューンは無かったものの、相変わらず質は異常に高く、どの曲も粒揃いでキャッチーで聞きやすいです。 また前よりもダイナミズムがグンと上がっており、よりロックンロールの格好良さを堪能出来る作品になっていると思います。その分、前感じた初期ボンジョビらしさは減退してると思いますが、それがマイナスになってるなんて事は全然ありません。 楽曲も哀愁を感じるナンバー、壮絶なインスト、ガンガンと唸るロックナンバー、切ないバラードとバラエティ豊か。 お気に入りは「GONNA GET YOU SOMEDAY」と「AFTER THE NINE O'CLOCK NEWS」。前者は「IN MY DREAM」の流れを汲む名曲、後者はボートラナンバーですが、最高にサビが格好良いんです! この切なさ‥‥本当にいいわぁ。 |
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![]() NON STOP ROCK 'n' ROLL / 2010年作 / 85点 |
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3枚目。 何一つも変わってなく、いつも通りの「非常にキャッチーなハードロック」がズラリと並んでいます。 ここでいつもなら「前作に比べると云々‥‥」なんて書くんですが、このアルバムについては本当に前作と何も変わっていません。音質、方向性、一切変わっていないんです。いきなりデスメタになってもそりゃ困りますけど、これはこれでレビューが書きにくい‥‥。 点数が低いのは「In My Dreams」ほどのキラーが無かった事、テクニカルなGtインストが無かった事が原因です。とは言え、どの曲も平均点以上の佳曲ばかりなので、これまでの彼らが好きなら本作もマストだと言えるでしょう。 お気に入りは「Still I'm Burning」。本作中、最も哀愁が漂う1曲。個人的にはどの曲もこれくらい「切なさ」があると嬉しいんですが、多分そうだったらここまで人気になってなかったんだろうな‥‥。 |
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![]() WALL STREET / 2012年作 / 70点 |
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4枚目。 う〜ん、何かパッとしないなぁ。これまでの中で最もまとまりが無いように感じました。曲によってダークだったり、ピコピコサウンドだったり、妙に洒落た感じだったりと良く言えばバラエティ豊かなんだけど、悪く言うと一貫性が無い。個人的にはもちろん悪いと感じました。 一貫性の無さを更に強調させてしまうのがやっぱりメロディ。どんな曲でも彼ららしいちょい哀愁漂うメロディが聞ければ評価も変わったんですが、残念ながら本作はイマイチ煮え切らないメロディが極めて多い。ぶっちゃけて言えばほぼ全てが生焼け状態。多くの人が本作のキラーチューンと言うであろう出だし1発目の「Wall Street」ですら個人的には煮え切らないと感じました。 お気に入りは「Bleeding Daylight」。唯一良いと思った曲。これもサウンドがちょっと好きじゃないけど。 1、2枚目の頃は結構日本でも騒がれた印象があったけど最近はあんまり聞かないなぁ。もしかしたらこのアルバムのせいだったりして。何があったかは知りませんが、もう一度初心に返ってみてはいかがですか? |
WINTERBORN (ウィンターボーン) |
出身地‥‥フィンランド ジャンル‥‥正統派へヴィメタル |
![]() COLD REALIY / 2006年作 / 83点 |
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フィンランド出身の5人組バンドの1枚目にして日本デビュー作。 バンド名やジャケからしてド派手なメロデスとかを想像してたんですが、全然違いました(汗)。80年代の匂いたっぷりの正統派ヘヴィ・メタルでした。 Voは中域で実にしっかりと歌い上げており、Gtプレイもリフ、ソロ共にエキサイティングでナイス。決して主役にはならないもののKeyも良い仕事をしており、演奏陣に問題点はまったくありません。 疾走感こそ皆無ですが(ちょっと走る所もあるが)、腰の据わった堂々とした作品だと思います。 悲しいのはフィンランドらしい哀愁、叙情性があまり無いという事。湿り気のあるメロディだとは思うんですが個人的にはロックンロール的なメロディに近い感じがして、ソナタとかを聴いた時に感じられる高揚感みたいなモノはありませんでした。 求めるだけ野暮ってなもんなんですかね? お気に入りは「WILDHEART」。一曲目です。他も佳作揃いですが、しいて挙げるならこれかな。 これからよりダイナミックになってくれれば買い続けてもいいかなと思います。 |
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![]() FAREWELL TO SAINTS / 2008年作 / 60点 |
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2枚目。 シンフォデスだと思ったら実は正統派メタルだったという前作と同じ路線を踏襲しております。 前作は荒削りながらも勢いがあってそれなりに楽しめました。が、本作はサウンドプロダクションやテクニックが飛躍的に向上した代わりにメロディが非常に地味になっていて、全体的にとっても小粒になってしまった印象を受けました。 元々激メロってタイプのバンドではなかったですからある程度は予想してましたが、予想以上に地味ですな‥‥。持っているモノが非常に良質なだけに残念でなりません。 お気に入りは「The Winter War」。これだけは良い。他は本当に全てのメロディが私の好みからは離れておりました‥‥。 生殺しとはこの事ですな。超イケメンだけどセックスが超下手な男みたいな感じです。 |
WINTER SUN (ウィンター・サン) |
出身地‥‥フィンランド ジャンル‥‥メロディック・デスメタル |
![]() WINTER SUN / 2004年作 / 85点 |
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エンシフェルムを脱退したギタリスト、ヤリ・マーエンバーの新バンドの1枚目。 で、その音楽性はよりテクニカルになったエンシフェルムという感じです。恐ろしい程細かく刻まれるGtが奏でる荒涼としたメロディはあまりヴァイキング的ではないんですが、そのセンスは超一級。 それと、楽器のレベルが凄い。前述したGtはレベルは勿論、機械のように正確に叩かれるDrも凄いです。凄すぎて人間味に欠けると思える程です(笑)。 楽曲の方は疾走とミドルが交互に並べられていて、疾走系はどれも雪降る大地を疾駆するかのような高揚感が味わえます。 ただ、その分ミドル系がどれも面白くないのが実に残念です。しかも、そういう曲に限って異様に長い‥‥。ミドル系が良ければ90点台でも良かったのにな。 お気に入りは「STAR CHILD」。これも7分台とかなり長いですが、メロがかなりクサいです。 |
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![]() THE FOREST SEASONS / 2017年 / 87点 |
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2枚目を飛ばして3枚目。…だってコッチしかお店で売ってなかったんだもん(汗)。 さて、1枚目「WINTER SUN」にて見事なメロデスを聞かせてくれたわけですが、本作は色々な意味で凄いアルバムになっています。曲数なんと4曲、その全てが12分越えというトンデモナイ内容。曲も分かりやすいメロデスではなくなり、MOONSORROWのようなシンフォニック要素満載のミドルテンポのフォーク/メロブラという感じ。うん、というかMOONSORROWだね、コレ(汗)。 彼らにファストなメロデスを期待していた人からすれば「ナンジャコレ?」的な作品かもしれません。こだわったという割には音質(特にGtとDr)がやや粗いし、分割して曲数を増やした方が絶対に聞きやすかったとも思います。 そんな文句はあるんですが、私は決して悪くはないと思います。むしろ、なかなかに良いとすら思いました。シンフォニック&フォーキッシュな雰囲気が凄く良く出ているし、Gtなども十分にメロディアスだし。普段はデスVoですが、ノーマルVoもあればコーラスもある。1曲1曲に色々な面が詰め込まれていて、冗長だとも思いませんでした。疾走メロデスを期待しなければ、これはこれで非常に優れた作品なのではないか、と。 どの曲も好き(というか4曲しかないけど)ですが、強いてお気に入りを挙げるなら「Awaken From The Dark Slumber (Spring)」。14分41秒ですよ、この曲(汗)。でも、前述した通り色々な展開があるので、最後まで楽しく聞けました。 WINTERSUNのアルバムであると考えなければ、非常に良い作品だと思います。みんなもそんな感じで聞いてみようよw |
WITHERING SURFACE (ウィザリング・サーフィス) |
出身地‥‥デンマーク ジャンル‥‥メロディック・デスメタル |
![]() THE NUDE BALLET / 2000年作 / 70点 |
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デンマーク出身のメロデスバンドの2枚目。 初期イン・フレイムス直系のメロメロなメロデスで、Keyは無し。仲間はディバイン・ソウルズ辺りでしょうか? シンプルな絶叫(少しノーマルあり)、適度な疾走感、終始メロメロと奏でられるGtと、メロデスの教科書みたいです。 ただ、D・ソウルズに比べるとフックも良く、単音で引き倒す場面もチラホラ。ときたまKeyも出てくるし、あちらに比べればよりメジャー受けするかと思います。まだまだ垢抜けない点も多いですけどね(Drの音がスカスカしててムカつく)。 お気に入りは「WILL SHE DEFY」。冒頭のKeyがとても印象的でした。 |
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![]() FORCE THE PACE / 2004年作 / 86点 |
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3枚目を通り越して4枚目。中古屋で結構な値段がしたので「これは高評価だからか?」と思って購入。 うおっ! 凄い凄い! 前は弱々しいただのメロデスだったのに、本作でのアグレッション、ブルータリティは半端ではありません。Voの迫力もノーサーのペトリに迫る勢いだし、本当に同じバンドか? と思うほど。 音楽の方向性としてはインフレとアークエネミーの間くらいって所でしょうか? ザクザクとツインGtが唸りながらも、決して適度な疾走感とメロディは忘れない。最近のトレンドと言えるメロ付きデス声も披露していますが、ノーマルVoではなく、あくまでデスで歌っている所も大変良いですね。 神曲と言える決定打こそないものの、全体的な出来は非常に高いです。お気に入りは「FORCE THE PACE」。一番メロディが充実していると思いました。 いやーっ、こんなに進化していたとは思わなんだ。これからも期待出来る有望株になったと思います! |
WITHIN TEMPTAION (ウィズイン・テンプテーション) |
出身地‥‥オランダ ジャンル‥‥ゴシック・メタル |
![]() ENTER / 1997年作 / 60点 |
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オランダ出身の6人組ゴシックメタルバンドの1枚目です。Gtの兄ちゃんが自分の彼女をフィメールVoにして作ったバンドで、その音楽性は実に堅実で教科書のようなゴシックメタルです。 とろーい早さで、綺麗な声と重いデスVo(比率8:2くらい)が絡んでいくタイプ。THE SINS OF THY BELOVEDに近い感じですが、シンフォニック性はこちらの方が薄いと思います。 で、そんなに良くないです。とにかくメロが良くない。全然耳に残るメロが無い。ゴシックってそんなもんかもしれないけど、エリスとかオーデス・オブ・エクスタシーとかいいバンドがいるから期待しちゃうんですよね。 Voが美人で声が良くても歌ってくれるメロが良くなくてはダメっす。正直、これは2ndが気に入ったので聞いただけで、2ndには遠く及ばないっす。お気に入りは無し。このバンドは2ndから聞きましょう。 |
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![]() MOTHER EARTH / 2000年作 / 85点 |
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2枚目です。 凄い成長しています! シンフォレベルが150倍(笑)くらいになっています! で、デスVoが無くなってしまいました。これはゴシックと言えるのでしょうか? シンフォメタルと言ってもいいと思います。 とにかく耳につくのが、急成長を遂げたシンフォアレンジと、印象的なメロディです。同じバンドとは思えません。ようやくこの綺麗な声と釣り合うだけの音楽を奏でるようになって一安心。早くはなっていませんが、非常にいい作品だと思います。 1発目から昇天。心地良いサビメロは薔薇の舞う森の中に溶けてしまいそうです。その後もエロくて心地良いまどろみの世界に連れて行ってくれます。バラードも素晴らしい出来です。まぁ、全部似たような曲なんで、正直全部聴くのは大変ですが、逆を言えば、どっから聞いても満足できるという事。疲れた時に聞くと、そのまま天国へ連れて行ってくれますよ。勿論、半裸でクネクネと誘う妖精さん付きです(笑)。 ゴシック初心者でも、玄人でも聞ける名盤です。是非一度聞いてみましょう。 |
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![]() THE SILENT FORCE / 2004年作 / 93点 |
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3枚目。 ナイトウィッシュ史上最高の名盤「ONCE」に勝るとも劣らない怒涛のシンフォニックアレンジは前作でもあったものの、ここに来て更にレベルアップ。更にデジタルな風味、ケルティックな風味も加味。 しかしそれでも長くて4分台というコンパクトにまとまった楽曲、土台を固めるメタル楽器のしっかりとした演奏も健在で、それが見事なまでに一体となっていて、ゴシックバンドの中でも間違いなくトップクラスのクオリティを有しています。 若干エヴァネッセンスっぽいフレーズもあるものの、たおやかでドラマチックなナンバーのレベルはエヴァを軽く凌駕しており、印象的なメロディも非常に多いです。 個人的にもうちょっとメタルっぽい曲があっても良かったと思うんですが、ここまでドラマチック、ここまで荘厳、ここまで完璧に作り込まれた作品には早々お目にかかれません。実際、ゴシックアルバムでここまで捨て曲の無い物に巡り会えた事は無かったと思います。 お気に入りは「SEE WHO I AM」。イントロに続く2曲目。見事なオーケストラとその中で一際美しい歌声を放つシャロン嬢に脱帽です。 ちなみに私がもっているのはボートラでDVDがついてました。「STAND MY GROUND」のPVはエヴァのあのPVに似てて確信犯っぽいっすね(笑) とにかくゴシックメタルの1つの極地がここにあると私は思います! 名盤! |
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![]() THE HEART OF EVERYTHING / 2007年作 / 89点 |
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4枚目。 基本路線は前作から変わっていません。ただ、ややシンフォアレンジが控えめになっており、よりメタルバンドとしての骨格を固めてきた、という感じがしました。 シャロンのVoは勿論健在。今回は低音に挑戦してみたり、外部の男性Voを入れたりと意欲的な所もあり、正直歌メロに関しては前の方が良かったと思いますが、ヴァラエティには富んだ内容になっていると思います。 もうちょっと早い曲とかがあってもいいと思うんですけどね〜。ゴシックに期待するだけ無駄か。 よく危惧されるエヴァネッセンス化ですが、歌い方は確かにあちらに行きつつあるような気がしますが、音楽性そのものはゴシックメタルとしての雰囲気をしっかり固持しています。 お気に入りは「HAND OF SORROW」。本作中、最もキャッチーなナンバー。男性Voとのデュエット曲「WHAT HAVE YOU DONE」も大好きです! |
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![]() THE UNFORGIVING / 2011年作 / 88点 |
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5枚目。 結論から言うととても良かったと思います。非常にノリやすいリズムとスピード感、極めて分かりやすくキャッチーな歌メロ、溌剌としたシャロン嬢の歌声‥‥。ここまでクオリティの高い作品を作れるバンドは早々無いと思います。 ただ、それら大衆受けするであろうメジャーな雰囲気を得る為に神秘性や幻想性が大幅に失われてしまったのは残念ですね。ヘヴィメタルの一つのポイントである「抒情性」は確かにメロディだけで言えば、非常にドラマチックで合格ラインに達しているとは思います。が、それが雰囲気として伝わってこないんです。目を閉じてもファンタジーワールドが想像出来ないというか。 何でも本作は同名のコミックのBGM的な感じで作られたコンセプトアルバムらしいので、そう感じるだけなのかもしれませんが、個人的にはもう少し幻想性があった方が良かったかなと思います。極めて贅沢な悩みだという事は分かってますけどね。 お気に入りは「Iron」。ズッシリとしたリズムに極めてキャッチーなメロディが乗る、まさに今の彼らが作りえる最高レベルの曲だと思います。 行き着く所まで来た感があります。さてさて次はどんな作品が出てくるのか、楽しみです。 |
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![]() HYDRA / 2014年作 / 83点 |
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6枚目。ちなみに私が持っているのは日本盤限定のデラックスバージョン。2枚組です。 さて、もはやNIGHT WISHに迫るほどの人気と実力を兼ね備えつつ彼らですが、本作は前作で減退した幻想さ荘厳さがかなり戻っています。が、その分今度はキャッチーが失われており、雰囲気的には4枚目の「THE HEART OF EVERYTHING」に近い感じ。とは言え、レベルそのものが最上級クラスである事はまったく変わる事は無く、これを良しと取るか悪しと取るかはもう個人の趣向のレベルだと思います。 私はと言うと、ちょっとダメかな〜と(汗)。私は単純な人間なので、結局の所歌メロが良いかどうかで判断する傾向があります。それで言えば、本作のメロディはやや弱い。元NIGHT WISHのターヤ・トゥルネンや、元KILLSWITCH ENGAGEのハワード・ジョーンズなど、色々な人達とコラボをしていますが、誰とコラボしようが曲そのものが良くなければ意味が無いわけです。まあ、コラボした曲はどれもなかなかの曲だとは思いましたが(汗)。 ただ、前述したように方向性の変化や、歌メロなんかはもう個人の好き嫌いに因る所が大きいので、本作を最高傑作と言う人がいてもおかしくないと思いますし‥‥ああっ、もう聴いて判断してくれ(笑)。 ちなみにデラックスバージョンの2枚目も佳曲が揃っていますが、1枚目の方が断然良い事だけは書いておきます。後半は曲が段々出来上がるまでを綴るという面白い構成になっていますが、何度も聴くもんじゃないと思うな(笑)。 お気に入りは「Dangerous」。元KILLSWITCH ENGAGEのハワード・ジョーンズとコラボした曲。この曲のコラボは凄く良い。ハワードの男らしい歌声がシャロン嬢のVoと上手く絡んでいると思います。 さて、次はどんな作品が出来るのか、気になる所です。 |
WIZARD (ウィザード) |
出身地‥‥ドイツ ジャンル‥‥メロディック・パワーメタル |
![]() ODIN / 2003年作 / 84点 |
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熱血ジャーマン・メタルバンドの5枚目。マジで熱いですよ。 音楽性は熱さ、男臭さを徹底的に極めたジャーマンメタルです。マノウォーに近い感じで、ジャケットも物凄いですが、中身はもっと凄いです。Keyなんぞ一切使わず、ひたすらに重いツインGtとDr、そして大仰なコーラスで突き進みます。 ですが、ただ熱く無闇に爆走だけしているわけではなく、ミドルもありますし、パワーバラードもあります。楽器のレベルも高いですし、雄々しいコーラスに負けないVoも素直に格好良いと思います。 ちなみにアルバイトの女の子(高校生)に聞かせた所、「寝起きから脂ぎったとんかつを10枚食べてるみたいな感じですね」と言われました。うーん、素晴らしい表現です。 お気に入りは1発目の「The Prophcy」。こんなに熱い曲にあったのは久々でした。暗い気分の時に聞くと、元気になれますよ。 |
WIZRADS (ウィザーズ) |
出身地‥‥ブラジル ジャンル‥‥メロディック・パワーメタル |
![]() THE KINGDOM / 2002年作 / 80点 |
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ブラジル出身のメロパワバンドの2枚目。 ブラジルと言えばやっぱりですがアングラでして、このバンドもその影響下にあると言えます。ですが、そこらへんのクローンに比べればまあまあの力があると思います。それでも本家には遠く及びませんが。 1曲目からミドル曲で攻めてくる辺り、その力が分かるというものです。疾走疾走で責めるのではなく、ミドル、バラードでも「おおっ」と来るものがあります。どちらかと言うと、そっちの方が魅力的に感じます。 ブラジル色をちょっと出していたアングラに比べて、このバンドはあまりそういう色は無く、普通のメロパワという感じです。ですが、そのレベルはなかなか高く、いいです。一流のバンドに比べるとパンチが無いような感じはしますが、マニアなら納得できると思います。 お気に入りは疾走系だと「RIDING THE TWILIGHT」。バラード系だと「DAYDREAMS」。特に後者はかなりいいメロを持っていて、失恋した後なんかに聞くと涙が出てきそうです。 |
WONDERLAND (ワンダーランド) |
出身地‥‥イタリア ジャンル‥‥メロディック・パワーメタル |
![]() FOLLOW ME / 2004年作 / 84点 |
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ラビリンスでDrを叩いていた人のバンドの2枚目にして日本デビュー作。 ラビリンスではシンセチックなKeyが一つの特徴として挙げられていますが、それはこのドラマーさんの影響だったらしく、本作の音楽性は哀愁メロパワにトランスやユーロビートのようなシンセが盛り込まれたもの。これが結構心地良い。アップテンポな曲が多く、トランスとは言ってもメインはあくまでメタルなので、ラビリンスとかが好きなら全然イケると思います。 各楽器に問題は無し。ハイトーンとかは使いませんが、甘いVoが普通のメタルとはちょっと違う感覚を教えてくれます。この人のせいかはよく分かりませんが、メロディも叙情性よりかはポップ性を重視しているように感じます。即効性は薄いけど、長く愛聴できそうな作品ですね。 お気に入りは「THE CALL OF THE DAWN」と「NO RESURECTION」の2曲。とにかくサビが流麗でGOOD。ワンダーランド節と言ってもいいかもしれないです。 普通のメタルとはやや毛色の違う作品ですが、これはこれでGOOD。これからも独自の路線を貫いて欲しいです。 |
WUTHERING HEIGHTS (ワザリング・ハイツ) |
出身地‥‥デンマーク ジャンル‥‥プログレッシブ・メタル |
![]() TO TRAVEL FOR EVERMORE / 2002年作 / 80点 |
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デンマーク出身のプログレ・メロパワバンドの2枚目。 民謡メロディを随所に配しながら、一筋縄ではいかないプログレ・メロパワをやっています。 楽器テクにも一切文句ありません。どれもよく出来てるし、特にメチャクチャなまでの変調を繰り返しつつも、一切破綻しないDrなんて凄いと思います。 それにしてもこの変態っぷりは凄い。スローパートかと思ったら次にはド疾走、次はブラストまで入れて、なのにその次にはまたスローパート‥‥と、聞いてるこっちの頭が混乱してくる事必至です。しかも曲がなげえ! でもね、哀愁を感じる民謡メロディはいいんですよね。こっちもグルングルン回って、お気に入りのパートなんてあっという間に過ぎちゃうんですが、どーにも「はい、次」とは行かせてくれません。 でもトータルで見るとやっぱし何やってるか分かりません;; もう、何なんだよ。 お気に入りは‥‥どれだろ、よく分かりません。半年後に聞いたら言えるかもしれないので、ちょっと待ってて(汗)。 |
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![]() FAR FROM THE MADDING CROWD / 2003年作 / 88点 |
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Voをあの男気シンガー、ニルス・パトリック・ヨハンソンに代えての3枚目。 基本路線は前と同じながら、本作は民謡メロディが非常に顕著に押し出されていて、複雑怪奇な展開であろうとも、一本筋が通った感があります。メタル楽器以外にも民謡楽器を随所に挿入し、ここまで来るともはやヴァイキング・メタルと言ってもいいかもしれません。 個人的に非常に気に入ったのが「LONGING FOR THE WOODS」シリーズ。本作にはこのタイトルの冠した曲が3曲ありますが、どれも展開は別々ながら全てサビは同じというのが大変気に入りました。こういうセンスって好きだなぁ。 お気に入りはそのシリーズの一つ「LONGING FOR THE WOODS PART1:THE WILD CHILDREN」。後半のダンスが踊れそうな軽快なパートがとんでもなく好きなんです! ここ聞くだけでも価値あるよ。 ってなわけで、プログレが苦手な人でも一度聞いてみる価値のある作品だと思います。 |
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![]() THE SHADOW CABINET / 2006年作 / 90点 |
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4枚目です。 前に比べるとよりシンフォニックに、より爆走感に溢れています。その分民謡パートが減っており、普遍的なメロパワ(メロスピ?)になったかなと思います。 複雑な展開は相変わらずですが、聞き込めば聞き込む程、綿密に計算された迷宮の中にギラギラと輝くクサメロディに気づくはずです。 今回は特に上記した爆走シーンの煌きが素晴らしい。ミドルで行ったかと思えば突如爆走し、キュルキュルとネオクラシカルメロディを垂れ流すパートなんかは悶絶間違い無し。Vo・パトリックのヤケクソ気味な凄すぎる熱唱も聞き物。あとはやっぱし落ち着きのまったくないDrが最高。 お気に入りは‥‥現在調査中。どれも平均的で悪くないんで‥‥。 ジェットコースターに乗ってるような気分になるアルバムです。しかしこんなのよく演奏出来るなぁ。。 |