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「禍つヴァールハイト -ZUERST-」 / 75点 2020年10月〜2020年12月放送 |
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| 原作‥‥‥KLabGames 監督‥‥‥細田直人 声の出演‥阿部敦 小野友樹 花守ゆみり 津田健次郎 |
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| 近代のヨーロッパ辺りを思わせる世界を舞台に、帝国とそれに仇名す組織との戦いを描いた戦記アニメ。 ヴァールハイト帝国にて、軍人として暮らす青年レオカディオと、運送屋として働く青年イヌマエル。ふとした事からイヌマエルは帝国に反する組織ヘッドキーパーと行動を共にする事になってしまい、レオカディオを含めた帝国との戦いに巻き込まれていく‥‥。 KLabGamesが運営するゲームアプリ「禍(まが)つヴァールハイト」を原作としたアニメ。アニメはゲームの「前日譚」を描いており、タイトルの「ZUERST(ザースト)」とはドイツ語で「最初」と言った意味との事。アニメの最終話がゲームの最初に繋がっているようです。ちなみに私はゲームは一切プレイした事がありませんので、その上で感想を述べたいと思います。 帝国軍人のレオカディオと、ふとした事から反帝国組織ヘッドキーパーに加担する事になったイヌマエルのダブル主人公制で、どちらかと言うとイヌマエルの方が出番は多め。ただ「戦記物」と書いただけあり、作品としては戦争全体を満遍なく描いており、登場する人物は一般市民から皇帝まで極めて多いです。ちなみに女性率はかなり低く、ロマンスなども一切無いのでそこはご注意を。 様々な人物の思惑や策略が交差し、物語はかなり複雑ですが、それ故に戦記物としての重厚さを出しており見応えがありましたね。この物語はどうなっていくんだろう、と毎回楽しみでした。女性のソプラノが響き渡る荘厳なOPも作品によく合っていたと思います。 欠点は映像がやや弱い事。作画崩壊とまでは言いませんが、描き込んでるとも言えず、全体的に薄口な感じがしました。故に戦闘シーンも迫力があるとは言えず、戦記物としてはかなり残念な作画だったと思います。 もう1つは本作があくまで「前日譚」であるという事。アニメ単体では物語はまったく終わらない為、消化不良な感じが非常にあります。まあ、これを見てゲームをプレイしてくれればビジネス戦略としては成功なのかもしれませんが、個人的には不満です。 ゲームをプレイした事がある人なら興味深く見れる作品なのではないかと思います。この作品を見てゲームを始めるのもアリっちゃアリかもしれないですね。 |
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「マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝」 / 80点 2020年1月〜2020年3月放送 |
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| 原作‥‥‥Magica Quartet 総監督‥‥劇団イヌカレー(泥犬) 声の出演‥麻倉もも 雨宮天 夏川椎菜 佐倉綾音 |
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| 1つだけ願いを叶える代わりに「魔法少女」となり、「魔女」と戦う事を運命づけられた少女達の戦いを描いたファンタジーアニメ。 2011年に放送され「魔法少女」の概念を覆し、大人気となったアニメ「魔法少女まどか☆マギカ」のスピンオフアニメです。最初はスマホ用ゲームとして世に出て、その後漫画や舞台など様々なメディアミックスを経て、今回アニメ化されました。 物語は主人公・環いろはの妹探しを軸とし、他の魔法少女達と共に魔女を退治していくという感じです。 私はゲームなどは一切やっておらず、一切の知識無しで本作を見ました。外伝の為、主要メンバーは一新されていますが、基本的な世界観は同じです。相変わらず、気色の悪い魔女達の造形、心に傷を持った魔法少女達の切ない交流など、とてもお気軽には見れない作品ではありましたが、逆に言えばそれぐらい見応えのある作品であるとも言え、ガッツリ楽しませてもらいました。 まず映像は非常に綺麗で、キャラクターもとても可愛かったですね。主人公・いろはは「本伝」のまどかに劣らないくらい魅力的だったと思います。そしてグロテスクの極みと言える魔女の造形も更にパワーアップしており、他に例の無い圧倒的な個性を発揮していたと思います。ただ、あまりにも非人間じみているので(と言うか人の姿をしてない)、視覚的にちょっと分かりにくかったとも思いますが。 そして、人間関係です。本伝でも胸をジクジクとえぐるような展開が多かったですが、本作も似た感じです。ただ、いろやの芯の通った強さが全編を通してしっかり描かれているので、それほど見ていて辛いとは思いませんでした。みんな、心の底では相手を思いやっているのが分かりました。 声優さんは今をときめく若手女性声優をこれでもかと起用しており、非常に豪華でした。主役の麻倉ももさんは、正直あまり知りませんでしたが、素敵な声だったと思います。 また、本伝ファンの為なのか、魔女に食われて死んだはずのまみさんが生きていたり、さやかや杏子が登場したりと嬉しいサプライズもありました。せっかくならまどかも出てほしかったですけど。 欠点としては、まったく話が終わらず終わってしまう事。「魔法少女の解放」を謳う組織「マギウスの翼」がこれからどうなっていくのか、何も描かれずに終わってしまいます。また、前述した通り、死んだはずのまみが何故生きていたのかなど、多くの謎のそのまま。どうやら第二弾が決定しているらしいので、続きはそっちに期待という事なのでしょう。ってか、これで終わったらクレーム物ですよ。 本伝が好きな人も気に入るであろう気合の入った作品でした。早く第二期放送してくれ! |
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「マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝 2nd SEASON -覚醒前夜-」 / 80点 2021年8月〜2021月9月放送 |
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| 原作‥‥‥Magica Quartet 総監督‥‥劇団イヌカレー(泥犬) 声の出演‥麻倉もも 雨宮天 夏川椎菜 佐倉綾音 |
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| 第二期です。前回の後半に登場した組織「マギウスの翼」を巡る戦いが描かれています。ってか、タイトルが長すぎる‥‥。 作品の雰囲気などはこれまでと同じ。奇怪な背景や魔女が目を引く、美少女魔法バトルアニメです。少女達個人個人の思いを丁寧に描きながらも、前作以上に苛烈なバトルが展開します。 おそらく本作一の見所は、前作では一部にとどまっていた「まどか☆マギカ」の主要面々が勢揃いする事でしょう。ついに鹿目まどかと暁美ほむらも参戦し、彼女達と「マギアレコード」の主要キャラが全員並ぶという大変豪華なシーンを見る事ができます。声優も一切変更無し。このシリーズのファンなら、それだけでも十分見る価値があると言えるでしょう。 ただ、欠点もあり、奇怪な背景ばかりの為、誰がどこにいて何をしているのか分かりにくい事、そしてワンクールにも満たない全8話という短さの為、これでもまだ話が完結していない点が個人的には気になりました。既に続編(これが最後になるらしい)が決定しているようですが、その為に本作が短くなったとしか思えず、もうちょっとエピソードがあっても良かったんじゃないかと思います。 あと、これを言ったら良くないのかもしれませんが、キャラクターの顔が似ている為、誰が誰なのか理解するのが大変でしたね‥‥。声優も釘宮理恵さんや堀江由衣くらい特徴的だと分かりやすいんですが、最近の若い女性声優さんはまだ知識が足りないので聞き分けが難しかった‥‥。 本作でもまだ話が完結していないので、最後の章でキッチリ完結する事を望みます。 |
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「マジカノ」 / 87点 2006年1月〜2006年3月放送 |
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| 原作‥‥‥百瀬武昭 監督‥‥‥岸誠二 声の出演‥市来光弘 野川さくら 中原麻衣 酒井香奈子 金田朋子 |
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| 普通の中学生と魔女の女の子の恋愛を描いた、ハイテンション萌えコメディ。他にも美少女キャラ満載で、典型的美少女ハーレムアニメ。 平凡な男子中学生・吉川春生の下に魔女あゆみがやってきて同棲を強要。あゆみはある呪縛をかけられたが、それを解くには春生の魔力が必要だった。それに横槍を入れる美少女との熾烈且つアホなコメディが展開すると言った感じです。 普通ならこういうのは見ない私ですが、これはある一点が凄く特化していたので見ました。 何が凄いのかと言うと美少女キャラの「腹グロさ」です。美少女キャラは総じて春生にラブラブであり、彼を奪い合う争奪戦がとにかく激しかったんです。普段は萌え声の野川さくらさんや中原麻衣さんら、激しく怒鳴ったり、低く唸ったりと、凡そ他の作品では聞けないような声を披露しており、それがとにかく面白かったんです。 お話そのものは無難なんですが、美少女キャラの壊れっぷりに関しては、間違いなく最高峰(?)と言っていいでしょう。テンションの高い作品で、萌えも好きな人は是非見てみて下さい。 |
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「魔女の旅々」 / 85点 2020年10月〜2020年12月放送 |
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| 原作‥‥‥白石定規 監督‥‥‥窪岡俊之 声の出演‥本渡楓 黒沢ともよ 花澤香菜 日笠陽子 |
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| ファンタジー世界を舞台に、魔法使いの少女が様々な国を旅する姿を描いた作品。タイトルは「まじょのたびたび」と読みます。 天才的な魔法の素質がある少女がイレイナが、幼い頃に読んだ本に憧れ、世界を旅するというお話。基本的には1話完結で、様々な国に訪れて、一騒動繰り広げるというモノ。個人的には「キノの旅」に近い雰囲気を感じました。 本作のポイントは2つ。1つは主人公のイレイナ。自分自身の容姿や魔法の才能にかなりの自信を持っており、少々唯我独尊的。なんですがそれが逆に新鮮で可愛かったですね。また、基本的には必要以上に厄介事には首を突っ込まない、ひたらく言えば「無関心」な性格なのですが、何だかんだで事件に巻き込まれしまうのも良かったです。まあ、でないと話が展開しないですけど。 そしてもう1つがお話です。1話完結で、少し変わったルールがある国に行ったり、ちょっとした事件に巻き込まれたりと言った感じなんですが、ほっこりできる話もあれば、シリアスで残酷な話もあったりと、かなり振れ幅が大きかったのが印象的でした。ただ、どちらかと言うとほっこり系の話が多いので、それほど身構える必要は無いと思います。 また、最終話は様々な性格のイレイナがたくさん出てくるお話で、エンディングロールがイレイナ役の本渡楓氏だらけだったのが面白かったです。 個人的にちょっと気になったのは師匠が結構出てくる事。1話目でイレイナはフランという魔女に弟子入りして、その後自身も魔女となって旅に出るんですが、その後もフランが結構出てくるんです。最初以外出てこなかった方が「旅をしている」感じが出て良かったんじゃないかなと思うんですけどね。キャラクター的には好きでしたけど。 映像も音楽も十分及第点。美少女の萌えるも良し、お話に没頭するのも良しの良質な作品だったと思います。 最後がなんか意味深な感じで終わってましたが、続編とかあるんですかね? |
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「魔人探偵脳噛ネウロ」 / 82点 2007年10月〜2008年3月放送 |
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| 原作‥‥‥松井優征 監督‥‥‥神志那弘志 声の出演‥子安武人 植田佳奈 吉野裕行 遊佐浩二 |
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| 「謎」を主食とする魔人ネウロと、何者か父親を殺された女子高生がコンビを組んで(無理矢理コンビを組まされて)、数々の怪事件を解決していくミステリーアニメ。タイトルは「まじんたんていのうがみねうろ」と読みます。脳噛って‥‥。 物語は謎を求めて地上に降りてきたネウロが、父を殺された女子高生・桂木弥子(かつらぎやこ)と出会う所から始まり、弥子は嫌と言いながらも二人でコンビを組んで事件を解決していくというもの。 基本は一話完結型で、出だしこそどれも典型的な推理物なんですが、そこにネウロが魔術めいた方法を駆使して謎を解くという展開があり、それこそが本作最大の特徴。 「壁の向こうが見える」とか「姿が見えなくなる」とか、荒唐無稽なものばかりの為、「見る人も考える推理物」としてはまったくもって不合格ですが、能力を駆使した無茶苦茶な展開こそが見所なんです。犯人の動機などもかなり適当で、犯罪者としての罪の重さみたいなのもほとんど描かれてません。 クオリティは高いとは言い難いし、たまに芸能人とかが声やってるのも謎だったし、どんな方法で謎を解こうとも犯罪そのものがお粗末ってのはどうか‥‥など、粗が無いわけでもないですが、近年稀に見る「ドS」のネウロやぶっとんだ謎解きは何だかんだ言って面白かったです。 アニソンの定番となったナイトメアの曲はやっぱりカッコいい。 雑食な方は是非どうぞ。 |
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「魔法騎士レイアース」 / 83点 1994年10月〜1995年11月放送 |
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| 原作‥‥‥CLAMP 監督‥‥‥平野俊弘 声の出演‥椎名へきる 吉田古奈美 笠原弘子 白鳥由里 |
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| ふとした事で異世界に来てしまった3人の女子高生の戦いを描いたファンタジーアニメ。原作は漫画家集団CLAMPの知名度を一気に引き上げた少女漫画。「魔法騎士」と書いて「マジックナイト」と読みます。 光、海、風(ふう)という分かりやすい名前の3人の美少女が囚われの身となっているエメロード姫の祈りによって異世界へ。そこで巨大なロボットを操り、正義心いっぱいで姫をさらった男との戦いに挑むというRPGのようなお話です。ちなみにカタカナ名前は全て車の名前からとられてます。 クオリティは十分合格点、音楽も超売れたOPを筆頭に良かったと思います。声優も問題無し(椎名へきるさん唯一にして会心のキャラだと思います)。そこらへんは総じて良かったと思います。 ただ、この作品の凄さは何と言っても最後にあると思います。あの結末(まあ大体みんな知ってると思うけど)は予想出来なかったなぁ。ここに来て初めて原作が少女漫画である事を確認出来る、非常に意外かつ、素晴らしい結末だったと思います。 まあ、ハッピーエンドではないので、そこに不満がある人もいるかもしれないですが、青年漫画らしい設定と、少女漫画らしい展開が見事に合致した作品です。 これ見なきゃCLAMAPは語れないよ。 |
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「魔法少女サイト」 / 80点 2018年4月〜2018月6月放送 |
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| 原作‥‥‥佐藤健太郎 監督‥‥‥松林唯人 声の出演‥大野柚布子 茜屋日海夏 芹澤優 中尾隆聖 |
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| 現代を舞台に、不幸な運命を背負った「魔法少女」達の過酷な戦いを描いたバイオレンスアニメ。 主人公・朝霧彩は学校で苛めを受け、家では兄からのDVによって心身共にボロボロだった。踏切を前に自殺しようとする彼女の前に現れる謎の少女によって、彼女は「魔法少女」となる。しかし、「魔法少女」に待ち受けるのはあまりにも過酷な運命だった‥‥。 「魔法少女が過酷な戦いに身を投じる」というコンセプトを聞くと、どうしても「魔法少女まどかマギカ」を思い出します。おそらく本作もその影響下にあると思いますが、個人的には「まどマギ」よりも俗物的で生々しいのが本作の特徴かな、と思います。 1話目からあまりも残酷な苛めとDVの雨あられ。「ああっ、こりゃ辛すぎて見れないわ‥」と思ったほどですが、魔法ステッキと彩を助ける友人が出てきて、少しだけ安心。が、その魔法ステッキも「使うと寿命が縮む」「ステッキを狙う惨殺事件が起きてる」と続き、気が抜けません。 少女達の置かれた過酷な環境、魔法少女になったからと言って幸せになれるわけではなく、人知を超えた戦いに身を投じなければならない、という環境と、とにかく「幸福な環境」が無い。ここが本作の辛い所。が、だからこそその中で育まれる友情は強く温かい。彩と同じ魔法少女の露乃との友情は見ていてググッと来ました。 魔法のステッキは各々効果が異なり、「この子はどんな力なんだろう」と見るのが楽しかったですね。また、キャラクターも可愛らしく個性的で良かったです。主人公の朝霧彩は典型的なオドオド美少女でしたが、大野柚布子さんの抜群の演技力もあり、とても魅力的でした。嫁にするならあういう娘が良いね。まあ、一番インパクトが凄かったのは彩の兄の朝霧要ですが。彼の「超中二病」的な生き方、共感しますw 他、キズナアイなどのバーチャルYouTuberとかが出てましたが、ちょい役なので特に気にする必要無しw 欠点としては途中から参加する大量の魔法少女が突然すぎて覚えられなかった事。話数の関係でまとめて出たのかもしれませんが、もうちょっと段階を踏んで出てきても良かったんじゃないかな、と思います。皆、後半は大活躍するんだから。 そして一番は物語が終わらないという事。あれで続編が出なかったら詐欺で訴えようと思います! 決して軽い物語ではないですが、見る価値はあると思います。 |
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「魔法少女隊アルス」 / 94点 2004年4月〜2005年3月放送 |
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| 原作‥‥‥雨宮慶太 監督‥‥‥芦野芳晴 声の出演‥小島幸子 桑島法子 広橋涼 奏勇気 田中敦子 |
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| ふとした事から人間界から魔法界へとやってきてしまった少女アルスの壮大な冒険を描いたファンタジーアニメ。NHKにて放送。 お話は最初、魔法を使う為には妖精が必要という事で、その妖精を捕まえるか否かという展開。後半になるにつれて、魔法界の滅亡を防ごうとする話になります。 絵の雰囲気は「やさぐれた魔女の宅急便」と形容出来そうな、ちょっとジャンクな雰囲気。しかし、製作が有名ジャパニメーションを作ってきたスタジオ4℃なので、そのジャンク具合とファンタジックさのバランスが何とも絶妙。クオリティも高く後半の滅亡シーンは毎回圧巻でした。 原作があの雨宮慶太なので、どれだけミョウチクリンな話なのだろうと思っていたんですが、これが案外マトモ。天真爛漫ながらも「魔法は人を幸せにする為にある」と己の信念を突き通そうとするアルスは見ていて本当に気持ちが良かったし、冷静なシーラ、2人についていく感じのエバと、キャラクターの魅力が十分に生かされていると思いました。個人的にはエバの可愛らしさが凄く好き。 人間の成長と、魔法と人の生き方という普遍的なテーマを使う辺りはやはりNHKらしいと思いますが、その描き方が壮大で実に感動的。ちょっと「ファンタジック・チルドレン」に通じるものもあるかも。最後の別れのシーンでは思わず涙ぐんでしまいました(笑)。 最初と最後が少し急ぎすぎな感じもしましたが、それを考慮しても十分に面白い作品だと思います。映像、音楽、声、全てがハイクオリティで見応え十分。見たら貴方も「もしも魔法が使えたら?」と思うはずですよ。 |
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「魔法少女プリティサミー」 / 70点 1996年10月〜1997年3月放送 |
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| 原作‥‥‥梶島正樹 監督‥‥‥調べ中 声の出演‥横山智佐 笠原留美 柊美冬 |
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| 「天地無用!」で驚異的な人気を誇ったロリキャラ砂々美(ささみ)が魔法少女となって活躍する現代ファンタジー作品。特定のキャラだけが別作品として登場する(所謂スピンオフ作品)のはアニメでは非常に稀。 砂々美は実は魔法少女(小難しい話は無し)。そんな彼女をライバル氏するピクシーミサとのコミカルな戦いがメインで一話完結タイプの作品です。 「天地無用!」のキャラも出てきますが設定がまるで違う為、別作品として見ていいと思います。砂々美を筆頭に美紗緒など、主要キャラは全てロリキャラで、パステルカラー調のコミカルなお話が展開します。ここまで来るとオタク向けと言うより、子供向け。 んで、お話的には本当にどーしよーもないのばかりなのであまり語る事もありません。特筆すべきはやっぱキャラでしょう。一昔前の人気声優さん(横山智佐、笠原留美)を使った萌え爆裂キャラのインパクトが今見てもデカい。特にピクシーミサの見る者をおいてけぼりにするハイテンションは凄い(笠原さん、今思えばとんでもない萌え声だったな‥‥)。 しかしそれ以外には特に見るべき所も無いので、お話重視の方はスルーすべきだと思います。ってか、そういう人はタイトルだけでやめるでしょう。「天地無用!」が好きで、尚且つ砂々美が大好きな方は見れば天国に行けます。 |
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「魔法少女まどか☆マギカ」 / 87点 2011年1月〜2011年4月放送 |
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| 原作‥‥‥Magica Quartet 監督‥‥‥新房昭之 声の出演‥悠木碧 斎藤千和 喜多村英梨 水橋かおり |
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| 普通の中学生の少女が魔法少女となり、街に現れる「魔女」を退治していくファンタジーアニメ。 中学生の鹿目まどか(かなめまどか)は夢の中でネコのような存在と出会い「魔法少女になってほしい」と告げられる。戸惑うまどかは翌日、ふとした事から「異世界」に迷い込んでしまう。それを助けたのは同じ学校の先輩で、彼女は魔法少女だった。そんな彼らの前に現れる謎の転校生、暁美ほむら(あけみほむら)。彼女の登場により、物語は加速していく‥‥という流れです。 監督:新房昭之、キャラ原案:蒼樹うめ、脚本:虚淵玄、音楽:梶浦由記‥‥。アニメ好きを自認している人で誰も知らないという人がいたらその人は相当時代遅れと言っても良い程個性的な面々が集まって作られた完全オリジナル作品。 タイトルや蒼樹うめの名前からして、私は最初「演出が斬新な可愛い魔法少女アニメなんだろうな」と思ってました。しかし、そうではありませんでした。 まず何が違うか、それは「雰囲気」です。「魔法少女」という言葉から連想されるコミカルなイメージは皆無。次々と死んでいく魔法少女仲間達。魔法少女になる代わりに払わないといけない過酷な代償(人ではなくなってしまうなど)、仲間同士の激しい言い争いなど、全編を通して非常にシリアスでダークなのです。 さらに凄いのが映像です。度々登場する「異世界」の映像は奇抜を通り越して「気色悪い」と形容できそうなほどに斬新です。何でも「劇団イヌカレー」という2人組が作ったらしいですが、このサイケデリックな映像も、この作品の雰囲気を「異質」なものにしている要因の一つでしょう。 そのサイケワールドで繰り広げられる戦いも魔法少女物とはかなり異なり、メインの武器は拳銃や刀と言ったリアル志向。それらは新房パワーもあってかスタイリッシュで、クールです。 詰まる所、この作品は「ダークで残酷な戦い物のヒロインがたまたま魔法少女だった」という感じで、個人的にはあえて「魔法少女」と冠する必要性は無かったように思いますが、あえてそれをしたのがこの作品の凄い所、とも言えます。 まどかを導く存在キュゥべえの残酷過ぎる台詞の数々(人の感情を「精神疾患」と言ったり)、苛烈だが絶対に結末が知りたくなる練られたストーリーなど、方向性はともかくこれほど「凄い」アニメは早々無いと思います。音楽も格好良いです。 アニメ好きなら、避けて通れない作品だと断言出来ます。 |
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「魔方陣グルグル」 / 78点 1994年10月〜1995年9月放送 |
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| 原作‥‥‥衛藤ヒロユキ 監督‥‥‥中西伸彰 声の出演‥瀧本富士子 吉田古奈美 緒方賢一 高乃麗 |
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| 勇者を目指す少年と、彼についていく少女を描いたファンタジー作品。原作はまだ当時はまだそれほどオタク化していなかった「ガンガン」で連載されていた衛藤ヒロユキ氏の同名漫画。 ちなみに二度アニメ化されてますが、これは「1」のレビューです。 少年ミケはまだまだ未熟ながら勇者と言われ、見習い魔法使いククリと共に魔王退治に行く事に。その道中で仲間と出会い、成長していく、という道端に転がっているかのような典型的ファンタジー。 この作品の特徴は何と言っても「初心者っぷり」にあると思います。大抵の作品の場合、主人公は最初からかなりの力を持っている(本人は自覚していない)ものですが、本作は気持ちだけが先に先行しているというちょっと珍しいタイプ。最初は弱い敵との戦いも細かく描写されており、RPGを最初からリアルにアニメ化するとこんな感じになるのではないかと思います。 最後の方こそそれなりに真面目になるものの、基本はコメディ路線。緒方賢一さん渾身のキャラ、キタキタオヤジがその要因でしょう。でも、この作品はそれでいいと思います。初心者向けRPGアニメと形容出来そうな朗らかな雰囲気は結構好きでした。あとはEDが超良い曲なのよ。今でも聞いてるし。 「お決まりのパターンは嫌!」って人には勧めないけど、子供のような冒険が楽しみたい方は見てみてはいかが? |
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「魔法遣いに大切なこと」 / 80点 2003年1月〜2003年3月放送 |
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| 原作‥‥‥山田典枝 監督‥‥‥下田正美 声の出演‥宮崎あおい 諏訪部順一 渡辺明乃 |
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| 魔法が普通に存在する現代を舞台に、一人の少女が一人前の魔法少女になるまでを描いたハートフルアニメ。 魔法がありながら、それはファンタジー世界のものとは違い、今の日本警察の拳銃みたいな感じで描かれています。ちゃんと管理された上に、魔法というものが存在しており、主人公は「魔法の免許を取りに」来たりします。 上記の絵を見ても分かる通り、美少女色も非常に強いんですが、展開される物語は「魔女の宅急便」に近い、静かで穏やかな少女の成長物語であり、恋愛色も非常に薄く、あざとい「萌え」は感じません。 シリアスとほんの少しの微笑ましい笑いの中に、挫折し、そして新しい成長を遂げようとする少女の初々しい姿が、非常に魅力的に描かれています。音楽も演出も決して激しいものではなく、しっかりじっくりと作っている感じが伺える。映像のクオリティも高いです。 全体的に見て、しっかりとまとまりのある良質な作品だったと思います。声優初挑戦の女優、宮崎あおいさんの初々しい声も魅力的。彼女は声優ではない為、その声は狙っているという感が無く、そこが逆に私は新鮮さを覚えました。 劇的な物語の展開は無いんですが、しっかりと作ってある作品です。 |
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「ママは小学4年生」 / 90点 1992年1月〜1992年12月放送 |
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| 原作‥‥‥矢立肇 監督‥‥‥井内秀治 声の出演‥こおろぎさとみ 吉田理保子 伊倉一恵 高山久子 |
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| 突然未来から自分の赤ん坊が来てしまい、育てる事になってしまった小学校4年生の少女を描いたハートフルアニメ。ちなみに現在まででサンライズが作ったアニメでは唯一女の子向けの作品なんだとか。 小学生のヒロインの下に突然未来から赤ん坊がやってくる。その子はなんと自分の娘だった。一体誰が父親なのか、そして子育てはうまくいくのか、と言った事が描かれており、SFが得意なサンライズ製作作品にしてはかなりの異色作です。 可愛らしい絵柄で描かれる子育て奮闘記は、アニメ作品としては珍しく家族愛がテーマになっていて、見ていてとても面白かったです。また誰が父親なのかというちょっと謎な要素も含まれており、本人の恋愛模様も相まって隙の無い構成(っていうか、何となく分かりますけどね、父親)。 続きを気にせずにはいられない構成。こおろぎさとみさんの可愛い声が思う存分堪能出来るキャラ、有名クラシックをカヴァーした素晴らしいEDテーマと、全体的な出来は非常に良かったと思います。所々泣かせる話も挟んであるのも憎いね。 毎回言ってる気がしますけど、良い作品は時間を重ねても良いのです。 |
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「まもって守護月天!」 / 75点 1998年8月〜1999年4月放送 |
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| 原作‥‥‥桜野みねね 監督‥‥‥調べ中 声の出演‥阪口大助 國府田マリ子 高田由美 川澄綾子 |
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| 月を司り、不幸から身を守る精霊と少年との恋愛とドタバタ劇を描いた現代ファンタジック・ラブコメアニメ。原作は完全にオタク雑誌となった「ガンガン」で連載されていた桜野みねね氏の同名漫画。 少年太助の前に現れた可愛い精霊(タイトルの通り、守る為にやってきたらしい)。押しかけ女房のように同じ屋根に下で住む事になった2人。そんな2人の前に現れる他の精霊達。2人は恋を成就出来るのか、と言った恋愛メインの一話完結型作品です。 国府田マリ子さん会心のキャラ・シャオリンを始めとし、この作品はお話云々よりキャラを愛でる為の、つまりは萌え作品です。お話は「うる星やつら」のようなドタバタ劇がメインで、その中で相思相愛なのになかなか言い出せずモジモジする2人が描かれています。 こういう「背中が痒くなる展開」が好き、もしくは萌えキャラが好きって人にはたまらない作品だと思います。何でも原作はもうちょっとシリアスだったらしいですね、知らないですけど。 で、私はあまり好きではないのでこの点です。B’zになりきれないサーフィスの歌うOPはキャッチーで凄く好きなんですけどね。 今はどこで何してるのか分からない国府田マリ子さんが好きな人は必見です。 |
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「マリア様がみてる」 / 86点 2004年1月〜2004年3月放送 |
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| 原作‥‥‥今野緒雪 監督‥‥‥ユキヒロマツシタ 声の出演‥植田佳奈 伊藤美紀 能登麻美子 池澤春奈 豊口めぐみ 伊藤静 |
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| お嬢様だけが通う女子高「リリアン女学園」を舞台に、生徒達の恋愛とも友情ともとれない不思議な心の交流を描いた作品。原作はオタクと女の子に爆発的人気となった今野緒雪氏の同名小説。画像が切れてるのはご勘弁を‥‥。 リリアン女学園には不思議な制度があり、先輩が後輩を妹(スール)としてコンビを組むというもの。 一年生・祐巳は全生徒憧れの存在の2年生・祥子様のスールになりたいと願っていた。そんな彼女にふとした事から祥子様と言葉を交わす機会が与えられた‥‥と言った始まりです。 女子高を舞台にしているので、登場人物の99%が女性。とは言っても主人公が男ではないので、ハーレムアニメではありません。 しかしレズアニメと一言で片付けられる程色気があるわけでもなく、今までに見た事の無い「女同士の友情と憧れ」のようなものが静かに描かれています。 最初こそ、この男子禁制の世界が理解出来なかったんですが、友人に原作本を全巻貸してもらってから、見方が変わりました。男女の恋愛とはちょっと違う女の子同士の交流は非常に興味深かったです。 キャラも祐巳、祥子を始めとし、志摩子、由乃など魅力的。静かなインストOP、ED。キリがいい所で終わったのも良かったと思います。 ただ原作がコミカルなタッチで描かれていたのに対し、アニメはそこらへんがごっそりと無くなり、清楚、清潔感が全面に押し出されていたのがちと残念な所。 しかし、新しい世界を知ったという意味では良い作品だったと思います。 |
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「マリア様がみてる 〜春〜」 / 85点 2004年7月〜2004年9月放送 |
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| 原作‥‥‥今野緒雪 監督‥‥‥ユキヒロマツシタ 声の出演‥植田佳奈 伊藤美紀 能登麻美子 池澤春奈 釘宮理恵 |
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| マニアに大人気だったので出た続編です。新キャラを加えつつも、基本的な所は変わりません。 作品としては祐巳が二年生になる過程が描かれていて、前半は祥子様らとの団欒、後半は誰を妹にするか、と言った事に焦点が置かれています。 絵柄などは変わってないんですが、前にも増して真面目さがクローズアップされていて、巻を重ねる毎にコミカルになっていく原作とは随分かけ離れた作品になったなぁと思いました。時間帯が朝になったんだからほのぼのにしても良かったと思うのになぁ。 とは言え、主要キャラはみんな残ってるし、本作だけが持つ女性同士の純愛(レズではない)もあるので、ファンなら満足出来る作品だと思います。 まだ原作が終わってなかったので(っていうか、あの作品はいつまで続くんだ?)、こちらでも完結はしませんが、やっぱりキリ良く終わるし、良いんじゃないでしょうか。私はやっぱり志摩子さんLOVE! |
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「まりあ†ほりっく」 / 85点 2009年1月〜2009年3月放送 |
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| 原作‥‥‥遠藤海成 監督‥‥‥新房昭之 声の出演‥真田アサミ 小林ゆう 井上麻里奈 沢城みゆき |
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| ミッション系の女子高に転校してきた百合趣味の女子生徒と、女装して生徒になりすましているドSの青年とのドタバタ劇を描いたコメディアニメ。 物語はヒロイン・宮前かなことドS青年・祇堂鞠也(ししどうまりあ)の回りで色々な出来事が起きる、というよくある一話完結形式で、核となるお話はありません。個性豊かな面々に囲まれ、ドS青年とそのメイドに罵倒されながらも、我が道をひたすらに闊歩するかなこさんが異常なまでのハイテンションで描かれています。 尊敬する新房昭之監督作品です。本作も勿論ながら新房流の破天荒な演出が目白押しで、本作ならではの特徴と言えば、何と言っても台詞の多さだと思います。主人公宮前かなこの台詞がとにかく多く、台本の80%は彼女なのではないかと思う程。自分でボケて自分で突っ込む。ひたすらに妄想に耽る。一の言葉に十で返すなど、ほとんど彼女の一人芝居状態。しかし、そんな彼女の異常なまでのテンションの高さこそが本作であり、それがダメなら本作は受け付けられないでしょう。 私? 勿論楽しく見てましたとも。 相変わらず意味不明だけどセンス抜群のOPやED、派手な色遣いを多様した切り替えの早い演出など、枯渇を知らない新房監督には本当脱帽です。 ただ、欠点が無いわけでもありません。台詞を追うのに精一杯でたまに演技してない真田アサミ嬢が気になったり、後半は鞠也との絡みが減ってしまったり、そもそも主人公が出番があまりにも多すぎて、他の魅力的な脇役の出番が少なすぎたりと(茉莉花をもっと出してくれ!)、作品の方向性に偏りがあったように思います。「ぱにぽに・だっしゅ!」くらいが一番良いんだよなぁ。 とは言え、新房監督が好きならやっぱり本作もマストな作品だと思います。 |
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「まりあ†ほりっく あらいぶ」 / 86点 2011年4月〜2011年6月放送 |
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| 原作‥‥‥遠藤海成 総監督‥‥新房昭之 声の出演‥真田アサミ 小林ゆう 井上麻里奈 沢城みゆき |
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| 約2年ぶりの続編です。 完全に前作(もしくは原作)を知っている人向けに作られており、鞠也(まりや)が男である事、かなこが百合属性である事などはわざわざ解説されておらず、当然の事のようにいきなり語られています。キャラ説明もまったく無いので、初めての方は前作から見る事をお勧めします。 で、知っている人から見ますと、タダでさえぶっ飛んだ内容が更にぶっ飛んでおり、ほりっくワールドは相変わらず全開でした。 「メス豚にな〜れ〜♪」という衝撃的な出だしから始まるOPを始め、百合属性が更に加速しているかなこさん、もはや悪の幹部的存在になってしまっている管理人さん、本編後さりげなく日記を披露する茉莉花(まつりか)など、面白かった部分が更にクローズアップされている感じで、このパワーアップには文句のつけようがありません。これは「夏のあらし!」と同じ感じですね。おっ、偶然にも監督が一緒だ! 最後もいつも通りな感じで終わりますし、また続編が出てきそうな雰囲気だったので、個人的には更に続編希望です。タイトルは「まりあ†ほりっく でっどすとっく(売れ残り)」ってどうですかね? シャフトさん。 前作が好きな人はもちろん、コメディアニメが好きだという方は是非一度見てみる事をお勧めします。 |
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「輪るピングドラム」 / 60点 2011年7月〜2011年12月放送 |
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| 原作‥‥‥イクニチャウダー 監督‥‥‥幾原邦彦 声の出演‥木村昴 木村良平 荒川美穂 三宅麻理恵 |
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| 病気の妹を助ける為「ピングドラム」と呼ばれるものを探す事になった兄弟を描いたアニメ。 双子の兄弟である高倉冠葉(たかくら かんば)と高倉晶馬(しょうま)は妹の陽毬(ひまり)を病気で亡くしてしまう。しかし、突如ペンギンの被り物を被った瞬間、陽毬は生き返り「ピングドラムを探せ」と2人に命じる。わけが分からないまま、2人はピングドラムを持つと言われる荻野目苹果(おぎのめ りんご)という少女に接触する‥‥と言った物語。 『少女革命ウテナ』で独特の映像を作り上げた幾原邦彦監督のオリジナル作品。監督の18番と言える少女漫画チックな絵柄と宝塚的なド派手な演出は本作でも十二分に発揮されており、良い悪いは置いておいて、第一印象は極めて衝撃的でした。 物語も学校の先生を運命の人だと勘違いしストーカー行為を繰り返す苹果とそれを追いかける高倉兄弟の姿はスピーディーで実に楽しく、「これからどうなるんだろう?」「ピングドラムって一体何なんだろう?」と毎回ワクワクしていながら見ていました。 が、そのストーカー行為が終わった途端に急激にトーンダウン。「生存戦略!」も無くなり、スピーディーな展開も無くなり、余計な人物がわんさか出てきて、衝撃的な過去話が展開されてストーリーがどんどんと支離滅裂になっていき、私は見る気力を失ってしまいました‥‥。 特に気になったのが時籠ゆり(ときかご ゆり)と夏芽真砂子(なつめ まさこ)と渡瀬眞悧(わたせ さねとし)の3人。微妙に話に絡むこの3人が猛烈に話をややこしくしており、特に渡瀬は言う事全てが曖昧で腹が立って仕方なかったです。 結局色々な事がグチャグチャのまま最終回。で最終回で明かされる「ピングドラム」の謎。‥‥ええっ?! 何ソレって感じです。苹果、関係あったの? もう何が何だか分かりませんでした‥‥。 理想的妹の陽毬、実は健気で可愛かった苹果など、魅力的な人物もいたものの、お話そのものが支離滅裂すぎたので好きにはなれませんでした。 ちょっとしか話に絡まないヤツは出さず、う〜〜〜〜んと話をシンプルにしていれば、う〜〜〜〜んと面白い作品に成りえたと思えるだけに実に残念な作品でした。 |
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「見える子ちゃん」 / 70点 2021年10月〜12月放送 |
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| 原作………泉朝樹 監督………小川優樹 声の出演…雨宮天 本渡楓 佐倉綾音 中村悠一 |
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| 幽霊が見える女子高生が全力でその存在をスルーする姿を描いたホラーコメディアニメ。 女子高生・四谷みこは幽霊が見える体質。日々、あらゆる場所に幽霊は現れるがどうする事もできない為、全てひたすらにシカトする事に……。 人気漫画をアニメ化した作品です。一応ホラー系作品ですが、幽霊を退治したりせず、ひたすらに見えないフリをし続けるという、コミカルさのある一風変わった作品です。 私が本作を見ようと思ったのはこのちょっと変わった設定と、主人公を今最もホットな声優と言える雨宮天さんが担当しているからというモノ。1話目が妙にエロいアングルが多かったので「このアニメ、実はエロ系なのか?」と思ったんですが、2話目以降は普通でした(お風呂に入るシーンはある)。 幽霊は基本的に人間に害を与えない為、スルーしてもトラブルは起きません。でも、怖いからどうしよう、と毎回ビビりまくるみこちゃんを見て楽しむのが本作品であり、中盤からはみこほどではないしろ「見える体質」の同級生・二暮堂ユリアや、怪しいオーラを放つ教師・遠野善などが登場し、様々な事が起こっていきます。 キャラデザは親しみやすかったし、映像もおぞましい幽霊の描写などは秀逸。全体的に丁寧に作られた作品だと思いました。 ただ、基本的に「幽霊をスルーするだけ」というワンパターンな展開がほとんどの為、ぶっちゃけ途中から飽きます。ユリアともそんなに絡まないし、遠野善のエピソードも最終盤なので、個人的にはもっと他の人物とも絡みを多くしてほしかったかな。特にユリアは同じ「見える体質」だったのだから、もっともっと絡みがあっても良かったと思いました。また、幽霊を退治してくれる味方のような幽霊(?)が登場するんですが、彼らが何者なのか結局最後まで曖昧だったのも残念だったかな。最終回で分かると思ったのに……。 何か続きがありそうな感じで終わったので、もしかしたら続編が出るのかもしれません。出たら、また見ちゃうんだろうな……。 |
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「ミスター味っ子」 / 84点 1987年10月〜1989年9月放送 |
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| 原作‥‥‥寺沢大介 監督‥‥‥今川泰宏 声の出演‥高山みなみ 横尾まり 藤本譲 飯塚昭三 |
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| 料理人青年が数々の料理人と料理対決していくクッキングアニメ。 亡き父が残した食堂を母と一緒に支える少年料理人の味吉陽一の元に日本料理界の重鎮・村田源二郎が訪れ、それがきっかけで料理人達との美味しい味を求めた勝負に挑戦していくことになる、という戦闘チックな形式の内容。 料理アニメなのでリアルな料理シーンは非常に良い(実際に出来るかは分かりませんけど)。クオリティも良かったし、そこらへんは問題無し。しかしこの作品の見所はそんなものではなーい! 毎回対決形式で行われる料理対決。その審査シーンこそこの作品最大の見所。味皇なるおっさんが一度料理を口にした瞬間、食材達は命を持ち、踊り、プロレスをし、笑うのです! 比喩ではあるんですが本当にそういうシーンを描いてるんだから凄い。 おっさんの口から光が溢れ、やがて爆発(死ぬわけではない)。とまあ、「如何に美味しいか」を表現する方法が凄いんですよね。一度見たら忘れられません。 昔の作品なので、お話はほとんど覚えてないんですが、とにかくその料理審査シーンだけは死ぬまで忘れない作品です。これ見て興味持ったそこの貴方! ビデオとか見つけたら連絡下さい。 |
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「美鳥の日々」 / 70点 2004年4月〜2004年6月放送 |
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| 原作‥‥‥井上和郎 監督‥‥‥小林常夫 声の出演‥中原麻衣 谷山紀章 高木礼子 釘宮理恵 |
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| 突然、右手が女の子になってしまった不良高校生を描いたラブコメディ作品。 右手の女の子はその不良君に片思いしていた女の子で、同棲とはちょっと違う不思議な共同生活が展開。そこに他の女の子などが絡んでくるという仕組みになってます。要はちとひねくれた展開のハーレム萌えアニメ。 クオリティも音楽も極々普通。しかしだからこそ、私としては評価出来ません。恋愛模様はまあいいとして、私は「どうして美鳥ちゃんが主人公の右手に?」というがずっと気になっていました。しかし、それに関しては結局最後まで分からず、かなり乱暴な理屈(理屈すら無かったかも)で元に戻ってハッピーエンド。 ハッピーエンドになるのも別にいいんですけど、この作品最大の特徴を最後はなし崩し的に終わらせてしまうのはどうしても納得出来ませんでした。納得出来ないと自然と印象も悪くなるわけで、私はこんな点です。 |
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「みどりのマキバオー」 / 90点 1996年3月〜1997年7月放送 |
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| 原作‥‥‥つの丸 監督‥‥‥阿部記之 声の出演‥犬山犬子 千葉繁 玄田哲章 桜井敏治 高山みなみ 飯塚昭三 |
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| 真っ白で体の小さい馬、ミドリマキバオーの競馬レースでの活躍を描いたスポーツアニメ。原作は今までナンセンスコメディしか描いてなかったつの丸氏の同名漫画。「少年ジャンプ」にて掲載。 恵まれた両親を持ちながら、体も小さく、競走馬不合格の烙印を押されたミドリマキバオー。そんな彼の前に現れる小さな騎手、調教師。そしてマキバオーは、競走馬として成長していく‥‥と言った内容。 絵こそつの丸氏独特のへたれ絵なんですが、とにかく競馬がメインというのが新鮮で面白かったです。 本格的に競馬レースがメインになってくるとカスケード、アマゴワクチンなどの魅力的なライバル馬も多く出てきて、レースの結果と合わせてとにかく「続きが見てえ!」という衝動に駆られました。実在のレース(日本ダービーなど)もあって、良いっす。 演出もスピーディーだったし、演出も迫力満点。キャラも馬、人間合わせてそれぞれの事情や影もあって魅力的。OPもフジテレビアナウンサー陣が「走れコウタロー」を見事リメイク。間奏でのマジ実況は凄い! 今でも競馬は一度もやった事が無いんですが、「ヒカルの碁」と同じく面白いものは何であっても面白い。是非見て欲しい作品だと思います。 |
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「みなみけ」 / 82点 2007年10月〜2007年12月放送 |
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| 原作‥‥‥桜場コハル 監督‥‥‥太田雅彦 声の出演‥佐藤利奈 井上麻里奈 茅原実里 森永理科 喜多村英梨 |
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| 現代を舞台に、南家の3姉妹のどうでもいい日常を描いたコメディアニメ。 私が思う「あずまんが大王」派生アニメ。基本的なストーリーは無く、南家の3姉妹とその友人達が巻き起こすしょーもない日々がドタバタと描かれています。 「あずまんが大王」派生作品の中では「苺ましまろ」に近く、萌えをおおいに意識させながらシュールなお笑いが1話完結で展開していく様がよく似ています。 3姉妹は綺麗に性格分けされていて、大人な長女ハルカ、トラブルメーカーの次女カナ、冷静沈着の三女チアキは、一人は好きになる娘がいるはずです。私はカナが好きです。彼女の勘違いっぷりは笑いました。果たし状の話とか。 この作品の僅かなオリジナリティと言えば、物語のほとんどが自宅の中で起きるという事。そして、メインの3姉妹以外の面々も個性的で出番が多いという事です。 前者も冷静に考えればかなり凄いですが、やはり後者の印象が大きいです。その中でも、女装が趣味(?)のマコトや妄想癖が凄すぎる保坂なんかは強烈な馬鹿臭を放ってました。 絵はパステルカラー系でお色気色は皆無。音楽もひたすらに暢気です。お話そのものも寝てしまえば忘れてしまう程しょーもないものばかりなので、要はお話よりもキャラを好きになってくれって事なんでしょう。 あまりまったりとはしてないですが、暇つぶしに見るには最適の作品だと思いますよ。 |
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「みなみけ 〜おかわり〜」 / 82点 2008年1月〜2008年3月放送 |
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| 原作‥‥‥桜場コハル 監督‥‥‥細田直人 声の出演‥佐藤利奈 井上麻里奈 茅原実里 森永理科 喜多村英梨 |
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| スタッフを総入れ替えした「みなみけ」の続編(声優は同じ)。とは言っても翌週からそのまま続けて放送されたので「2クール目」ともとれますけど。 基本的な内容は一切変更無し。大きく変わったのは絵です。前はパステルカラーなライトな絵だったんですが、こちらでは濃い色が使われており、お風呂のシーンなども随所に見られ、お色気な雰囲気が一気にアップ。またOPなども妙にサイバーな曲に変貌しています。 ‥‥とは言っても軸となる雰囲気やお話は変わらないので、大きくイメージが異なるという印象はありませんでしたが(汗)。 何故こんな体勢をとったのかは謎ですが、気分転換には良かったかなと思います。新キャラも出てきてたし。 で、これだけです。言いたい事は↑で全部言ってしまいましたからね。ただ、前にも増して脇役が馬鹿っぽくなったように思います。 個人的に最も笑ったネタが最終回、長女ハルカが留学するらしいという噂が流れた時に彼女に憧れていたマコトが「どうして僕も一緒にー!」という嘆きに対して内田が言った「一緒に行く理由が無いからじゃないの?」の一言。これ笑ったなぁ。 まあ、何を言おうと「みなみけ」とさほど変わらないので、前が好きだった人はそのまんま好きになると思います。 |
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「みなみけ 〜おかえり〜」 / 82点 2009年1月〜2009年3月放送 |
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| 原作‥‥‥桜場コハル 監督‥‥‥及川啓 声の出演‥佐藤利奈 井上麻里奈 茅原実里 水樹奈々 喜多村英梨 |
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| 遂に3期目。人気あるみたいですね。 とは言え、内容は笑えるくらいに変化がありません。南家の家にみんなで集まってわいわいやってるだけ。次の日にはどんな話をやったかも忘れてしまいそうなものばかりです。しかしそれが良いからこそ、こうして続きが出るんでしょうね。 新キャラもまったくいなく、絵柄の変化も無く(1期目に戻っていますが)、声優も変わらず、やってる事も変わらずなので、あまり言うべき事がありません。OPやEDの位置が他の作品比べるとおかしな所にある、というのは特筆すべき事‥‥なのかな? しかしこうして改めて見ると三女の千秋はムカつきますね(笑)。夏奈が「二言目には馬鹿馬鹿と言いやがって!」と怒るシーンがありますが、まさにその通りだと思います。あの子はもっと妹っぽい所があってもいいんじゃないかな。まあ、あのツンデレっぷりが魅力だとも言えますが。 あと、春香の出番が他の二人に比べて非常に少なかったが残念。私は何と言っても春香さん派なので悲しかったです。 とまあ、色々と言ってはみましたが、要はこれまでと同じなので、今までが好きなら迷わず見るべきでしょう。 |
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「ミヨリの森」 / 80点 2007年8月25日放送 |
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| 原作‥‥‥小田ひで次 監督‥‥‥山本二三 声の出演‥蒼井優 天野ひろゆき 市原悦子 高島彩 |
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| 家庭の事情で田舎に引っ越す事になった少女が森の妖精と出会い、人として成長していくファンタジーヒューマンアニメ。 夏休み特別企画でフジテレビで1回だけ放送されたアニメで、その関係か出演者はほぼ全員非声優陣。お話的には「現代要素を取り入れたとなりのトトロ」のような作品で、主人公・ミヨリが妖精と出会い、心を開いていき、後半は森を破壊しようとする大人と対決するという展開。恋愛要素は皆無で、公民館とかで放送されてもおかしくないような感じです。 製作はGONZOが担当しており、CGを駆使した壮大な自然描写は見事(そりゃ1回こっきりだし)。話の展開はオタクな私としては無難極まりないものに感じましたが、ミヨリの心の成長ははっきりと見て取れましたし(朝ごはんしっかり食べるところとか)、ターゲットが子供ならこれ以上は注文出来ないでしょう。 蒼井優さんは「鉄コン筋クリート」でアニメ声優体験済みでしたが、やはり少々ぎこちなかったかな?(「マジうざい」って台詞だけは上手かった)。その他の人に関しては可も無く不可も無かったんですが、フジテレビアナの高島彩さんだけは妙に芸達者で上手かったと思います。あれは萌え声と言っても良かったかも? 秋葉系のオタクの人にはお勧めしませんが、アニメならジブリだろうがディズニーだろうが、とにかく何でも見るって人は見てみてもいいかもしれないですね。ってか、DVDとか発売されるのかな? |
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「未来日記」 / 86点 2011年10月〜2012年4月放送 |
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| 原作‥‥‥えすのサカエ 監督‥‥‥細田直人 声の出演‥富樫美鈴 村田知沙 相沢舞 石田彰 若本規夫 |
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| 未来を予知する事が出来る12人の人間が「神」になる為に殺し合うサバイバルアニメ。 天野雪輝(あまの ゆきてる)は目立たない存在で、周囲で起きる事を携帯日記に書く事を趣味としていた。ある日、その日記に書いていない未来の事が書かれ始める。やがて同じ「能力」を持つ者が12人現れ、彼らの中で最後まで生き残った者が「神」になる事が告げられた。そして12人の「能力者」による壮絶な殺し合いが始まった‥‥。 ウッチャンナンチャンのバラエティ番組とはまったく関係無いサバイバルアニメ。サバイバル作品と言うと「バトルロワイアル」なんかが有名ですが、本作はそんな設定に「未来を予知できる」という設定が加えられている事が最大の特徴と言えます。 12人の面々はそれぞれ「癖」のある未来日記を所有しており、主人公・雪輝の日記は自分の周辺の未来を無差別に予知でき、別の者は自分の逃げるルートが予知出来るなどで、それぞれの特徴を駆使した方法で戦いを繰り広げます。 戦いはかなり残酷で、銃、ナイフ、毒などによる攻撃がメイン。故に血飛沫なども頻繁に出てきます。場合によってはモザイクがかけられる事すらあり、こういうのが苦手な人には辛いかもしれません。 そんな苛烈な戦いを更に熱くするのが超個性的な12人のメンバーです。一介の高校生から警察官、殺し屋、テロリスト、市長など様々な奴らが「神」になる為に戦いを繰り広げます。個人的には出番こそ少なかったものの、唯一の善人であり続けた上下かまど(うえした かまど)が好きでした。最も報われなかったですけどね(汗)。 登場人物の中で一際強烈な存在感を放っていたのがそのヒロイン我妻由乃(がさい ゆの)です。愛する雪輝の為なら人殺しもまったく厭わない狂気の「ヤンデレ」っぷりを遺憾なく発揮していました。彼女と雪輝のHシーンはなかなかに感慨深いものがありましたね。というか、高校生なのにHしていいの? 設定やキャラクターはこれ以上無いインパクトがあってとても面白いものでした。音楽もロックテイストの強いOPなどは好きでした。しかし肝心のストーリーには少々難があったと思います。 まず、各々の「未来日記」の説明が少ししかされないので、イマイチ「効果」を把握できなかった事、そして学校や病院が爆破されるほどの大事件が起きながら、次の日には主人公が平然と家に帰っていたりと、ストーリーの流れを考えるなら不自然極まりない事がよく起こるのも気になって仕方ありませんでした。ラストの「世界崩壊」も事前の告知が無かったので「何でこんな展開に?」と思わずにはいられませんでした。 と、設定が複雑すぎて組み立てられたストーリーにチグハグさを感じる結果にはなってしまいましたが、総合的に見て非常に魅力的な作品であった事は間違いなかったと思います。 究極の「ヤンデレ」が見たい人は是非どうぞ(笑)。 |
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